柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第143回

Google Chromeに拡張機能を入れて快適にブラウジングするワザ

商品の最安サイトを自動で表示
Price Checker

　「Price Checker」は、ネットショッピングをしているときに、開いているサイトよりも安く売っているページを自動的に探して教えてくれる拡張機能。Amazonやヤフーショッピング、楽天市場を始め、対応しているサイトは100以上。ポイントや送料も自動的に判別してくれるので、価格.comよりも安いショップを見つけられることも多い。

ネットショッピング中に、さらに安いページが見つかると画面上部に通知が現れる。「一覧を表示」をクリックすればリストが閲覧できる。差額と含まれているポイントも一覧できるのが便利

2chのリンクをダイレクトで表示
ime.nu redirect

　2ちゃんねるの掲示板に貼られているURLをクリックすると、「http://ime.nu/～」のサイトが開く。このページのリンクを再度クリックするとウェブページを表示できるのだが、「ime.nu redirect」を導入しておけば、この手順を飛ばしてリダイレクトしてくれるので手間が省ける。

2ちゃんねるのURLをクリックするとこのようなページに飛ばされる。「ime.nu redirect」があれば、直接リンク先にリダイレクトできる

動画や画像をスレッド自体に表示できる
壺ノ鍵

　2ちゃんねるに投稿されているYouTube動画や画像を閲覧したい場合、URLをクリックしてページを開く必要がある。しかし、無駄手間になることも多く、ページを移動せずにチェックしたいところ。「壺ノ鍵」を入れておけば、動画や画像のURL直下に動画やサムネイルが表示されるようになるので外れを引かずに済む。

2ちゃんねるのページ上で、動画や画像のサムネイルをチェックできる

ウェブページをメイリオフォントに強制変換
強制メイリオちゃん

　「強制メイリオちゃん」は、ウェブページをすべてメイリオフォントで表示する拡張機能。一部レイアウトが崩れてしまうことがあり、それが嫌なら「強制メイリオちゃん MSゴシック置き換え版」を利用しよう。MSゴシック系フォントをメイリオで置き替えてくれる。ブログなど長文を読むときには有効にしておきたい。

MSゴシックフォントがメイリオになり、見やすくなった

親や上司が来ても一撃でページを隠せる。復元もワンボタン
PanicButton

　「PanicButton」は、緊急回避ボタンやステルススイッチなどとも呼ばれる「ボスが来た」の拡張機能。ツールバーに追加されたボタンをクリックするだけですべてのページが閉じられ、新しいタブが表示される。実際にウェブページが閉じるので、動画や音声も中断される。便利なのが、もう一度ボタンをクリックすると、閉じたページを再表示してくれる点。自宅やオフィスでプライベートなウェブサイトを閲覧するときのために入れておいてはいかがだろう。

上司や家族の気配を察知したら「PanicButton」をクリック。すべてのタブが閉じて、新しいタブが表示される

ダウンロードフォルダーをワンボタンで開ける
Downloads

　Chromeでファイルをダウンロードすると、設定の「ダウンロード保存先」で指定したフォルダーに保存される。ファイルをダウンロードしても保存先がわからずに迷うのは時間の無駄。フォルダーを把握していても、いちいちエクスプローラを開いてたどるのは手間がかかる。そこで「Downloads」を入れておこう。ツールバーの矢印ボタンを押すだけで、ダウンロードフォルダーにアクセスできるのだ。

ファイルをダウンロードしたら、ツールバーの矢印アイコンをクリックする

ダウンロードしたファイルの履歴が表示される。「ダウンロードフォルダを開く」をクリックすれば、エクスプローラでフォルダーが表示される

　今回は、15個の拡張機能を紹介した。あるのとないのでは日々のブラウジング効率は段違い。自分のニーズに合った拡張機能を導入して、快適にウェブを閲覧して頂きたい。Chromeの拡張機能は日々増えているので、今後も目を離せないところだ。

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。