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読んだら買いそうになる!? お買い得品発掘情報 第4回

IEEE 802.11ac対応でも5000円以下!? 安く揃える無線LAN環境

2013年07月04日 12時00分更新

文● 正田拓也

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流行に乗ってIEEE 802.11ac対応をいち早く
プラネックス「MZK-750DHP」

プラネックス「MZK-750DHP」

プラネックス「MZK-750DHP」

 せっかく買うのだから、最新の製品に触れてみたいという気持ちも理解できる。今年から市販が開始されたIEEE 802.11ac(Draft)の無線LANルーターで、現在最も安く買えるのはプラネックスの「MZK-750DHP」。5000円を若干下回る程度だ。

 11acには対応するが、束ねるチャネルは4つまでで、MIMOは1×1という最小スペック。最大通信は433Mbpsと300Mbpsの11n対応機よりはかろうじて上だが、注意する点がある。

 注意点とは、MZK-750DHPは5GHz帯のMIMOが1×1のため、11n対応の無線LAN機器との間では300Mbps対応機との通信でも150Mbpsしか出ないこと。

 現在のところ11acの子機となると、USB接続の子機やイーサネットアダプター、6月から登場した最新ノートPCのごく一部程度なため、当面は433Mbps通信の速度が活かせる機器はほとんどなく、5GHz帯で従来機との通信は逆に遅くなる。ちなみに433Mbps通信の機器は同社だけでなく他社の製品ラインナップにも存在するので要注意だ。

プラネックス「MZK-750DHP」

  • 無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac(draft)
  • 有線LAN:10/100BASE-TX
  • 有線LANポート:4つ
  • インターフェース:――
  • 製品情報

しばらくはIEEE 802.11nも利用するなら
プラネックス「MZK-1200DHP」

プラネックス「MZK-1200DHP」

プラネックス「MZK-1200DHP」

 では、従来の11nの機器との通信でもデメリットがない機器となると、無線区間の速度が867Mbps以上、MIMOは2×2以上の機種となる。市場で最も安いのはやはりプラネックスの「MZK-1200DHP」となり、7000円程度で購入可能だ。

プラネックス「MZK-1200DHP」

  • 無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac(draft)
  • 有線LAN:10/100/1000BASE-TX
  • 有線LANポート:4つ
  • インターフェース:――
  • 製品情報

 同じIEEE 802.11acといってもMIMOのアンテナ数やチャネルを束ねる数によって速度はまちまち。また、Draftと名前が付いているとおり規格が完全に定まったわけではない。詳しくは無線LAN特集を読んでほしい。

 お買い得度という観点から、IEEE 802.11ac(Draft)機全体で言えることは、プラネックス製品を含めてまだ初物価格であり、値段が下がってくるのはこれから。対応が限られ効果が限定的ということもあり、実用度から見てもIEEE 802.11ac機の購入は子機側の対応が進んでからのほうがよさそうだ。

無料で5GHz帯ルーターをゲットする方法(ただしauユーザー限定)

 携帯電話事業者によってはスマートフォンのデータ利用を、自社の回線ではなくADSLや光ファイバーに振り向けるという“オフロード”に躍起になっている。街中で「○○Wi-Fi」のステッカーが貼ってあるお店が多くなっていることからもわかるだろう。

 その自宅版として、無線LANルーターを実質タダで利用させてくれる制度がある。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルともそれぞれに制度があるが、そのうち、5GHz帯を含むIEEE 802.11a/b/g/n対応ルーター「Wi-Fi HOME SPOT CUBE」をレンタルしてくれるのがauだ。

 auでレンタルされるのはプラネックス製の無線LANルーターなのだが、独自の小型で立方体デザインはauでしか手に入れられない。スマートフォンを定額系のプランで利用していれば、永年無料でレンタルできる制度になっている。

 残念なのは5GHz帯、2.4GHz帯ともMIMOは1×1のため、無線区間は150Mbpsであること。とはいえ、タダで利用できる人は利用しない手はないだろう。

au Wi-Fi HOME SPOT「HOME SPOT CUBE」

  • 無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n
  • 有線LAN:10/100BASE-TX
  • 有線LANポート:1つ
  • インターフェース:――
  • 紹介ページ

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