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読んだら買いそうになる!? お買い得品発掘情報 第26回

5月なのにもう暑い……今買い時の扇風機&エアコンはコレ!

2014年05月22日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 近頃は東京でも25度を超えるような日があり、汗のかき具合はもう夏。そうなるとほしくなるのは扇風機!

 数年前まではホームセンターや家電量販店に出向き、サイズや形状が自分に合った上で、いちばん安いモノを買ってくればそれでもよかったが、今は違う。

 数年前よりも省電力性能をうたった「DCモーター」採用製品が登場したためだ。DCモーター(直流モーター)は、従来のACモーター(交流モーター)と比べて回転制御性が高いのが特徴だ。

 そんなDCモーター扇風機は3万円を超える高級機が注目を集めたこともあった。登場時はかなり高価なものばかりだったり、新興メーカー中心で購入には不安を抱くこともある状況だったが、昨年あたりから大手メーカーが本格的に製品を投入してきており、比較的安い機種も登場。買いやすい状況になっている。

 また、まだ稼働させるには時期が早い(?)エアコンにも今年のモデルはちょっとうれしい機能が付いている。その中からお買い得機種を探ってみたい。

安くなった大手家電メーカーのDCモーター扇風機
東芝「F-DLS65」

今年3月に9機種の扇風機を一斉に発表した東芝。中でも「F-DLS65」(上段中央)がお買い得だ!

今年3月に9機種の扇風機を一斉に発表した東芝。中でも「F-DLS65」(上段中央)がお買い得だ!

 DCモーター搭載の扇風機の中でも、今が買い時となっている製品が東芝の「F-DLS65」だ。

 羽の径は30cmの据え置きリビング扇で、極めて標準的な扇風機のスタイル。価格は1万円を少し上回る程度で、ポイントが付くような大手家電量販店でも約1万3000円から購入できる。

 最大の特徴は消費電力で、DCモーター搭載をうたう30cm羽の機種の中でも低い最大15W。DCモーターではない従来型のモーター搭載で30cm羽の機種の35~45W程度と比べると、ぐっと少ない消費電力となる。

 しかも、従来型では風量を下げても消費電力があまり下がらなかったのに対し、DCモーター機種では風量を下げれば下げた分だけ消費電力が低くなる。最低消費電力は1.7Wと低く、緩い風を楽しみたいなら圧倒的な節電になる。

 また、F-DLS65は9枚羽を採用。低価格機に多い5枚羽に比べるとなめらかな風となることが特徴。好みや暑さの状況によって5枚羽の荒々しい風のほうが涼しいと感じることもあるが、9枚羽の気持ちよさも捨てがたい。

 さらに、DCモーターでは、低価格のACモーターとくらべて回転制御がしやすく微風の発生が得意で、省電力性を抜きにしても風の質でDCモーターを積極的に楽しみたい。

 余談だが、扇風機ではDCモーター=省電力とうたわれることが多いが、一般的にはそう断定できない。DCモーターの対極となる扇風機のACモーターは、“安価な”ACモーターを指しており、このモーターの効率がよくないことから、DCモーター=効率的で省電力とされているに過ぎない。

 扇風機のDCモーターも回転構造を見ればACモーターに分類されることもあり、DCモーター=省電力と限定するのは扇風機業界だけの独特な表現と認識しておいたほうがよいだろう。

東芝「F-DLS65」

  • 羽根枚数:9枚
  • 羽根径:30cm
  • 消費電力:1.7~15W
  • 紹介ページ

ACモーターの扇風機でもよければ
1000円未満でも買えるが……

 とにかく安い扇風機がほしい、ということであればACモーター採用機となる。安価に製造できるモーターを採用しおり、卓上タイプなら1000円未満、据え置きタイプなら1600円程度から購入できる。

 性能面での差異はあまり大きくないので、正直デザインと保証の有無、価格で選んでしまってかまわないだろう。

 ランニングコストはDCモーター機のほうに分があるが、特に強風で使う場合はたいした差ではない。強風で動かした場合のDCモーター機とACモーター機の消費電力の差が20Wとして、1日5時間扇風機を回して1日あたり100Wh、1カ月で3kWh。

 料金プランにもよるが、電気代の差は月に70~100円程度。年間5ヵ月使ったとしても350~500円程度の差にとどまっている。回している時間が少なければ、消費電力が高くてもトータルコストではあまり影響がないことは覚えておいたほうがいいだろう。

 ただし、あまり安い製品だと劣化するのも早い可能性がある。劣化の症状として多いのが扇風機の回転時の異音であるが、これがモーターの軸に起因するものであれば修理するのはかなり面倒で、放置しておくと出火につながる可能性もある。そうなったら買い換えてしまったほうが手っ取り早い。

 ものによっては2~3年で異音が発生するものもあるので、低価格な扇風機は消耗品、と思ったほうがいいかもしれない。


(次ページに続く、「エアコン編」)

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