6月末に下位モデルを追加投入
Haswellの発表からもう少し後、おそらく6月の終わりごろに、下位モデルに製品がさらに追加されることになりそうだ。まず「Core i3」では「3245/3250/3250T」の3製品が追加される。また「Pentium Dual Core」も、「G2030/G2030T/G2140/G2140T」の4製品が追加される。
これらはいずれもIvy Bridgeベースの製品になる。さらにローエンドでは、「Celeron G470」も追加される。このCeleron G470はSandy Bridgeベースの製品であるが、コアは1個である。ただしHyper Threadingが有効とされる関係で、見かけ上はDual Coreになる。
このCore i3より下のグレードについては、このまま2014年までIvy Bridgeベース、つまりLGA 1155のまま維持される見込みである。それらのHaswellベースへの移行だが、少なくとも2014年第1四半期まではなさそうで、2014年の4月あたりになるかもしれない。このあたりは、Haswellの後継となるBroadwellの開発状況しだい、もっと正確に言えばBroadwellで採用される14nmプロセスの開発状況しだいとなりそうだ。
22nmプロセスのIvy Bridge-Eが9月に登場
下位モデルの追加に続き、2013年9月頭をめどにLGA 2011ベースの「Core i7 Extreme」と「Core i7」が更新される。やっと22nmプロセスのIvy BridgeをベースとしたIvy Bridge-Eコアの製品が投入される形だ。当初は8月末と聞いていたのだが、最近9月頭に移動したようだ。といってもそれほど大きな差ではない。
動作周波数は、ハイエンドの「Core i7-4960X」でも定格が3.6GHzで、「Core i7-3970X」と比べてもそれほど差がない。ただ「Core i7-3970X」がTDP 150Wの製品だったのに対し、「Core i7-4960X」は130Wに抑えられており、性能を上げながら消費電力を落とした点がポイントとなる。
また普及帯向けに、6コアのままやや性能を落とした「Core i7-4930K」と、4コアに落として動作周波数をやや引き上げた「Core i7-4820K」も用意される。
最後はローエンドについてだ。連載200回でも説明したが、22nm世代のAtomコアを採用したBay Trailにはデスクトップ向けの「Bay Trail-D」が用意されることになっている。ただこのBay Trail-D、市場投入は2013年中だったのがやや後退、2014年第1四半期になってしまった。
おそらく2013年第4四半期は、「Bay Trail-M」の立ち上げで手一杯ということなのかもしれない。当面は引き続きCaderviewベースの「Atom D2560」が用意されることになるが、これが本来利用されていたNCUなどの小型PCの市場は、すでにモバイル向けのIvy Bridgeなどが広く使われている状況なので、あまり大勢には影響がないと思われる。
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