今回は半年ぶりに、インテルのデスクトップ向けCPUロードマップの最新情報をお届けしたい。
投入が遅れたIvy BridgeベースのCore i3
連載150回でデスクトップCPUロードマップについて解説した際は、ちょうどIvy BridgeベースのCore i7/i5が投入された直後。そこからラインナップは次第に増えてきた。まず2012年7月に、「Core i5-3475S」「Core i5-3470T」などの製品が追加された。そして2012年9月にようやく、Ivy BridgeベースのCore i3とPentiumが投入されている(関連記事)。
インテルとしては、もう少し早い時期にIvy BridgeベースのCore i3を投入したいようだったが、なにしろここが一番数量の出るセグメントだけに、十分な供給能力がある状態まで持っていくのにだいぶ時間がかかった、というのが正直なところだろう。
また、厳密にはデスクトップ向けCPUと呼べるかどうかは微妙だが、9月には「Cedarview」ベースの「Atom D2560」も追加された。もっともこちらは動作周波数が2GHzというやや低めのもので、目的としては早くも販売終了となってしまった「Atom D2700」の代わりといったポジションにある。
VIA「C7」や「Nano」もそうだが、Atomの場合はCPUのみを購入するというよりは、CPUが搭載されたMini-ITXボードを購入する場合が主になる。つまりマザーボード側がまず採用してくれないと、ユーザーは入手できない。だから発売はされたものの認知度は低いし、店頭で買えるかも微妙なところだ。
Core i7-3970X Extreme EditionはTDP 150W
ここからは今後のロードマップについて説明しよう。まず直近で言えば、まもなく「Sandy Bridge-E」ベースのハイエンド品として、「Core i7-3970X Extreme Edition」が投入される見込みだ。既存の3960Xとの相違点は2点。
- 定格動作周波数が3.5GHz(3960Xは3.3GHz)、Max Turbo状態が4GHz(同3.9GHz)。
- TDPが150Wに上昇(同130W)
3970Xの投入意図だが、マルチスレッド性が高くない、つまりシングルスレッド性能が影響しやすいアプリケーションでは、動作周波数が高いSandy Bridgeベースの「Core i7-2700K」や、Ivy Bridgeベースの「Core i7-3770K」の方が、i7-3960Xよりも高速ということがしばしば発生していた。「Extreme Edition」の名前を冠する以上、この状態を是正するために同じ動作周波数まで引きあげる必要があると判断したのだろう。
また、おそらくはAMDの「Vishera」こと「FX-8350」が、性能はともかく動作周波数が4GHzに達したことで、数字面でこれに対抗する必要があると、マーケティング的に判断しても不思議ではない。
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