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今月の転入生:能町みね子

ちょい出し!「ユザーンの川越コンピューター学園」 その15

2013年02月28日 20時00分更新

文● U-zhaan

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MacPeopleにて好評連載中の「ユザーンの川越コンピューター学園」。15回目のゲストはエッセイスト&イラストレーターの能町みね子さん! 学生時代の意外な部活動の話や、初めて購入したマックの話などをして下さいました! そんな連載の模様をASCII.jp読者の皆さまに少しだけお見せいたします!!


noumachi

今月の転入生:能町みね子(のうまちみねこ)

'79年生まれ、北海道出身、茨城県育ちのエッセイスト&イラストレーター。'05年、戸籍・身体上の性別が男性だったことを隠して女性としてOL生活を送るブログで注目を集める。主な書籍は(株)文藝春秋「オカマだけどOLやってます。」、(株)ブックマン社「くすぶれ! モテない系」など

「みんな女子だと思ってましたよ」

ユザーン この連載でブレザーを希望したのは能町さんが初めてなんですよ。

能町 そうなんですか。母校がこれだったから選んだんですけどね。その当時に女子高生だったらこうありたかった、って感じをやってみました。

ユザーン×能町

ユザーン 高校生のころから、ブレザー着てみたいって思ったりしてました?

能町 特に思わなかったかな……。学ランを着るのが嫌だった、というのは覚えてるんですけど、だからといって別に女子用のブレザーが着たいってわけでもなかったですね。

ユザーン あ、そうなんだ。

能町 でも、今日こうやってブレザーを実際に着てみたらちょっとアガりました! ルーズは一度も履かないまま死んで行くんだろうな、って思っていたので。ルーズソックスを履いたことのある人生になってよかったです。

ユザーン そういえば、ちょうど僕らの世代がルーズソックス全盛期でしたもんね。

能町 んー、私の1コ下くらいから爆発的に流行してたかな。

ユザーン あれ、そうだっけ? 能町さんって僕の1つ下ですよね。ルーズ直撃世代だと思うけどな。

能町 東京の子とかはもっと前から履いてたんだろうけど、私は茨城だから。

ユザーン 茨城? 東京からすぐ近くじゃん。

能町 近いからこそ、逆に伝わらないことがあるんですよ。たぶん茨城だけ時空がゆがんでるんです。

ユザーン 茨城県の人に怒られますよ。ところで能町さんはなにか運動部とかに所属してました?

能町 え、なんで?

ユザーン いや、その短い髪の毛で制服着ると、運動部員っぽく見えるから。

能町 あぁ、髪の毛。さっきからずっと、切っちゃったことを後悔してるんです。せっかくなら長い髪で撮影に臨みたかった。ロングで、前髪パッツンで。当時のYUKIとかCharaとかあんじみたいな、あの辺の人たちにガチガチに憧れる子になってみたかったですね。

ユザーン YUKIちゃんみたいになりたいというよりも、YUKIちゃんに憧れている人になりたかったんですね。

能町 そう。当時から好きではあったけど、まだそういう同性としての憧れみたいな感じとはちょっと違ったし。で、大学に入ってすぐに髪を背中にかかるくらい伸ばして、前髪もパッツンにしたんですけど。

ユザーン そのころも男子として生活してたんですよね。

能町 でも、私のことを知らない人たちはみんな女子だと思ってましたよ。知り合いはもちろん男子だってわかってましたけど。そんなゆがんだ状況だったから、トイレに入るときにけっこう困るんですよ。

この続きはMacPeople 2013年4月号で!


U-zhaan(ユザーン)

インドの打楽器「タブラ」の奏者。ザキール・フセイン氏、オニンド・チャタルジー氏に師事するため毎年インドに出かけている。インドでつぶやいたTwitterのコメントをまとめた書籍「ムンバイなう。」((株)スペースシャワーネットワーク刊)が好評発売中


文/U-zhaan
スタイリング/志葉則行
衣装協力/Ben&Ben


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