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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第33回

軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した

2013年02月14日 12時00分更新

文● 正田拓也

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実測、最新WiMAXの実力は?

 さて、今回はURoad-Aeroで速度測定を行なってみた。モバイルルーターの速度測定で使っている都心部の公園、都心部の某ビルの屋上、喫茶店のテーブルである。喫茶店のテーブルはいつもと違い、窓側の席を確保し、電波強度「4」で通信している。

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

 通信速度は、およそ電波強度に比例する結果となった。都心部の公園は、まわりが開けているせいか、WiMAX基地局との距離があるのかもしれない。電波強度は「2」だったため、速度はあまり上がっていない。

 ビルの屋上では、電波強度が「3」で、全体的に見れば速度が少し上がっている。最後の喫茶店は電波強度が「4」なだけに、最高の速度を記録している。

 下り最大速度が40MbpsとうたわれているWiMAXであるが、実際の速度は3Gとそう変わらない。ただし、使用感は電波強度が「1」の状態でも、速度はあまり出ないものの、途切れ途切れになることなく、継続的にパケットが流れてくるような印象で快適だ。

 使っていて不満な点は、エリアが携帯電話系に比べると狭いこと。特に現時点では地下鉄の駅構内では使えないことが多くあり、携帯電話系が地下的駅間トンネルまでもエリア化している点からすると、残念な点である。

WiMAXも地道に進化している

 LTEをはじめ新方式や速度アップの話題が豊富な携帯電話系の通信会社に比べれば、試験サービス開始から約4年近く、下り最大40Mbpsの速度が変わらないWiMAX。しかし上り通信速度のアップや、端末の進化、そしてサービスエリアの拡大など、以前よりも確実に便利になっている。

 携帯電話系のモバイルルーターと違い、月間データ転送量の制限がない点や、1日だけの契約もできる点、利用機会の少ない人も無駄なく使えるメニューが用意される点もWiMAXの魅力。携帯電話系の事業者が提供するデータ通信では満足できない人は、小型ルーターが揃ったばかりのWiMAXを検討してみていただきたい。

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