電撃オンラインのゲーム好き編集者が贈るゲームコラム。今回は、海外ゲーム班のゴローが『バイオショック』の魅力を紹介します。
ドモッ! 冷房と除湿だけのポンコツエアコンで冬を過ごしているゴローです。今回、電撃オンラインで展開中の特別企画“ゲームやろうぜ! キャンペーン”でコラムを書くことになりました。
年末年始に遊んでほしいオススメゲームを紹介するということで、オレは真っ先に『バイオショック』を思いつきました。もうお分かりですよね! ……ふふっ、そうです。4月25日に待望のシリーズ最新作『バイオショック インフィニット』が発売されるからですYO!!
ババァ~ン!
馬の後ろで切なそうにこちらを見ているエリザベスちゃん。実にオレ好みですな、むふしゅるるる(主にオッパイが);エリザベスの監視役となっているソングバードはかなり存在感がありますね~。どことなくビッグダディっぽいような気も
『バイオショック インフィニット』は、詳細な情報こそ明かされていませんが、初代『バイオショック』の正統な遺伝子を受け継いだ作品とのこと。でも、空中都市と海底都市とではまるっきり世界が違うし、ビッグダディもリトルシスターも今のところ出てきそうにありません。「じゃあ、一体どのへんが?」といった具体的なことは続報に期待しましょう!
前置きはこのぐらいにしてそろそろ本題へ。今回オススメする『バイオショック』は、Irrational Games(イラショナル・ゲームズ)という海外メーカーが開発し、2008年に国内で発売されたアクションゲーム。独創的な世界観、美しいグラフィック、巧みなストーリーテリングが海外で高い評価を得て、国内でもかなりの人気がありました。オレ自身、1人でじっくりやり込んだ海外タイトルはこれが初だったのでとても思い出深い作品です。
『バイオショック』の舞台となるのは、大西洋のど真ん中に位置する海底都市・ラプチャーです。ラプチャーは、法や規制に縛られることなく才能を発揮できる場としてアンドリュー・ライアンという男が創設し、科学者や芸術家にとってまさに理想郷でした。しかし、ある日偶然発見された遺伝物質“ADAM(アダム)”によって研究開発戦争が起こり、崩壊の一途をたどることになったのです。
アダムとは、体内に注入することでものすごい身体能力を得られるけど副作用バリバリのイケナイお薬です。依存性が高く、たくさん投与すると精神も見た目も崩壊します。一種の麻薬みたいなものですね。
で、『バイオショック』の物語は、アダムの悲劇によって“崩壊した後”のラプチャーで展開します。つまり、正気を保っている人間なんてごくわずか。アダムの被害者となった輩がうようよいるわけですよ!
スプライサー
アダムの過剰な摂取により殺人鬼と化した元人間。仮装したおばはんとか爆弾を投げまくる医者とかいろいろなタイプがいて、中には「か~みはお~れをあ~いしてる~♪」なんて歌っているヤツも。アナタはアダムをやめますか? それとも人間やめますか?
リトルシスター
ビッグダディを護衛につけてラプチャーを徘徊する少女。死体から採取した血を飲むことで体内にアダムを精製する能力を持つため、スプライサーたちの標的に。でも、いっしょにいる保護者がボブ・サップすぎるので、スプライサーたちも中々手を出せずにいます
ビッグダディ
ゴツい潜水服を身にまとったリトルシスターの護衛役。基本的に無害ですが、我が子に危害を加えようとするヤツに対しては瞳を真っ赤にしてその者の死を見届けるまで襲ってきます。過保護なうえに、ガチで強いです。見た目以外はオレもこうなりたいっ!
プレイヤーは主人公のジャックとなって、こんなにユニークな方たちがいるラプチャーを1人で探険することになります。なんでそんなことになったかというと、すべてはジャックが突然の飛行機事故によって大西洋に投げ出されたのが事の始まりです。
墜落事故に巻き込まれたジャックは命からがら海面へ。当時は、海面に浮上した時、すでにゲームプレイが始まっていたことに中々気づかず、「こ、この美しすぎる描写がムービーじゃないだと!?」なんて衝撃を受けたのはオレだけじゃないハズ!
ラプチャーにたどり着いたジャックは、この街が狂気と殺戮の廃墟であることを知り、アトラスと名乗る男と無線を通じて脱出を目指す……これが物語の大筋です。あまり詳しく話すと初めてプレイする人のお楽しみが減るし、壮大なネタばれにもなりかねないので、物語や登場キャラクターについてはこのへんで。次ページからは、本作の魅力をかいつまんでお届けします。

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