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電アス・ゲーム部 第57回

過去と未来が融合した不思議な世界観が魅力

天空の前にまず海底!『バイオショック』を堪能してみてくれないか?

2013年02月20日 18時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 ゴロー

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1960年代アメリカのレトロな雰囲気と
オーバーテクノロジーが生む独創的な世界

 ラプチャーの内部は、1960年代のアメリカを彷彿させる作りになっていて、昔ながらのアンティークや看板などがたくさん見られます。しかし、それとは正反対に高度な技術力や科学力によって生み出されたものもいくつか。過去と未来が融合した、それはそれは不思議な世界です。

当時のアメリカを知らないオレにもわかるほどノスタルジーな世界。トイレや電話、食料品や小物などは昔ながらのもので、自動販売機から流れ出すサウンドからも懐かしい雰囲気を感じさせます

内部の所々には、崩壊前に録音した住人たちの音声ダイアリーが残されています。彼らのメッセージの中にはラプチャー崩壊の真の謎を解く重要な手掛かりも

ラプチャーでは、超能力が身につく薬品も当たり前のように開発されています。でも、それを宣伝する看板や映像は激しく昭和テイスト

一部の機械や装置はかなりハイテクです。そもそも、海底に人が住める都市を作っちゃうこと自体がスゴイのですが

セキュリティカメラに見つかると、侵入者を排除するべくセキュリティポットが出動。もし、こんな自動警備システムがあったら、管理している側でも怖えよ!

 写真で見せたのはラプチャーのほんの一部ですが、これだけでもとっても魅力的な空間だと思いませんか。さらにそこへ、不気味にうごめく人影や女性のすすり泣く声などのホラーテイストも混ざっていて、「っ!!」と声が出ないほどのびっくりポイントもあります。初プレイの時に何度ケツが浮いたことか……(ヘッドフォンプレイ推奨)。

単なるFPSとは一線を画す発想重視のバトル

 FPSといえば、射撃の精度や立ち回りの技術が求められることが多いので苦手な人もいるかと。でもご安心を! 『バイオショック』の戦闘では“ちょっとした閃き”が重要視されていて、そのカギを握るのが“プラスミド”と呼ばれる特殊な能力になります。

アダムから成るプラスミドを身体に宿すには、ぶっといお注射をチックンします。こうすると、遺伝子が組み替えられて特別な力が使えるように。……ハイ、主人公もスプライサーたちと同じく立派なアダムジャンキーです

 プラスミドの種類は、電撃を放つものや念力で物体を操るものなどさまざま。1種類にいろいろな用途があり、ごく自然の発想がバトルでとても重要になります。たとえば、電撃を放つ“エレクトロボルト”なら、水辺にいる敵をまとめて感電死させる、自動警備システムに高圧電流を流して一時的にショートさせるといったようにです。

射撃が下手でも、感電させて動きを止めれば問題ナシ!

床にまかれたガソリンに炎を引火させて複数の敵を焼き払うといったことも

あらゆる物体を引き寄せて放つ“テレキネシス”は、敵の攻撃や状況によって抜群の効果を与えます。飛んできたグレネード弾を持ち主に返品するとかネ!

 一方、武器のほうもレンチ、ピストル、ショットガン、ランチャー、ボウガンなど種類が多く、使える弾にも効果が異なるものが3タイプずつ用意されています。後、自動警備システムはハッキングして味方につけることも可能なので、いろいろな戦い方ができますよ。

セキュリティカメラを一時的にショートさせたらすかさずハッキング。ハッキングのやり方は、制限時間内にパイプをうまくつなぎ合わせてゴールまでのルートを作るミニゲームになっています

 プラスミド、武器、弾を適宜使い分けて、地の利を生かしたり、弱点を突いたり……これが『バイオショック』における戦いのスタイルといえるでしょう。プラスミドを手に入れた時は、使い方やちょっとしたヒントはありますが、多くは語られません。有効な使い方を自分で探し出すことも楽しみの1つです。

→戦闘以外にも発想がカギとなる要素がいっぱい!(3ページ目)

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