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International CES 2013レポート 第12回

日本投入はあるか? CESで見た国内未発表PCをチェック

2013年01月16日 21時09分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 日本ではPCを販売しない大手家電メーカーと言えば、サムスンもそのひとつ。会場ではセパレート型ノート「Samsung ATIV smart PC」を披露している。11.6インチサイズでフルHD解像度のディスプレーを搭載したタブレット本体と、キーボードドックを組み合わせた製品だ。タッチパネルはペン入力にも対応。CPUにはIvy Bridgeを搭載している。日本ではCore i搭載のセパレート型ノートはあまりないので(富士通 STYLISTIC QH77/J程度か)、投入を期待したいところだが……。

11.6インチ/フルHDディスプレーとCore i5を搭載するセパレート型ノート「Samsung ATIV smart PC」

パナソニックのタフ仕様タブレットを発見

 インテルブースではUltrabookにまぎれて、さりげなくパナソニックのビジネス向けたタブレット「TOUGHPAD」が出展されていた。製品名は「FZ-G1」らしい。説明員がいなかったので仕様はよくわからなかったが、ゴツい見た目に反して重さはUltrabook並みのようだった。

さりげなく置かれていたパナソニックの「TOUGHPAD」。ディスプレーサイズはおそらく11インチ級。四辺とコーナーをゴム素材で覆っている

端子類は防水防塵仕様のもよう。USB 3.0も備えている

 背面を見ると、バッテリーが交換可能になっているようだ。Ultrabookやタブレットはほとんどがバッテリー交換をできないが、過酷な現場で活用されるビジネス向けタブレットなら、バッテリー交換くらいできなければ務まらないというわけか。日本での発売も期待される。

裏面を見るとバッテリーらしい部分が右側に。TOUGHPADならバッテリー交換は当然?

Clover Trail搭載ノートは乱発気味?

 Androidタブレット並みのサイズや重さでWindows 8が動くということで、Clover TrailことAtom Z2760搭載タブレット/ノートが評価を高めている。CESでもClover Trailを搭載したタブレットやセパレートノートは多数出展されていて、PC分野では数少ない盛況なジャンルと言ってもいい。

レノボはIdeaブランドのClover Trail搭載セパレート型ノート「IdeaTab Lynx」を発表。11.6インチディスプレーのタブレット+バッテリー内蔵キーボードドックというオーソドックスな構成。本体は599ドル、ドックは149ドル程度

 ただし、多数の製品が出展されている……とはいえ、そのほとんどが10~11インチクラスのタブレット+バッテリー内蔵キーボードドックなので、どれも代わり映えがせずいささか食傷気味。搭載するCPUやコンポーネントもほぼ同じなので、差別化しにくいジャンルになりつつある。防水機能を備えた富士通の「ARROWS Tab Wi-Fi」や、ビジネスユースを重視した「ThinkPad Tablet 2」のように、特徴ある製品でなければ、なかなか生き残れないジャンルになりそうだ。

 一方、CES会場から離れた高級レストランにてプライベートな展示を披露していたデルからは、Windows RT搭載の「XPS 10」という日本未発表ノートが披露されていた。デルはすでに、Clover Trail搭載のビジネス向けタブレット「Latitude 10」を日本でも発売しているが、コンシューマー向けのXPSでWindows RTタブレットを、はたして販売するだろうか?

デルのWindows RTタブレット「XPS 10」。ドッキング状態で20時間駆動という長時間駆動が売り。Clover Trailが人気を呼んでいるなかで、Windows RTタブレットははたして市場があるだろうか?

 Windows 8タブレットで米国メディアに話題を呼んでいたのが、ゲーム用周辺機器メーカーでは名高いRazer社のゲーム向けタブレット「Razer Edge」だ。10.1インチ/1366×768ドットのタブレットに、タブレットとしては極めて珍しい独立GPU、GeForce GT 640M LEを搭載する。Core i5搭載のEdgeと、Core i7搭載のEdge Proをラインナップ。価格は999.99ドルから。Razerは以前にも独自の薄型ゲーミングノート「Razer Blade」を発売しているが、日本市場には投入していないので、Edgeも日本でお目にかかる機会はないかもしれない。

PCゲーム向けタブレットという前代未聞の製品「Razer Edge」。専用のゲームパッドコントローラーと合体させると、タブレットの両側にあるグリップ型コントローラーを握ってプレイできる

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