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International CES 2013レポート 第2回

Tegra 4や携帯ゲーム機の発表で大きな話題を呼ぶNVIDIA

2013年01月07日 21時12分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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NVIDIA CEOのジェン・スン・ ファン氏

 NVIDIAは6日、米国ラスベガスにて開催予定の「International CES 2013」に合わせて記者説明会を開催。モバイル機器向け新プロセッサー「Tegra 4」と、それを搭載した携帯ゲーム機のプロジェクト「Project SHIELD」を発表した。

 Tegra 4とSHIELDだけでも大きな話題ではあるが、説明会全体を通して見ると、PC用GPUから始まったNVIDIAのビジネスが、大きく様変わりしていることが感じさせられる。まずはTegra 4の話題から見ていこう。

Tegra 4
4コアCortex-A15と72コアGPUを内蔵

Tegra 4の概要。ちなみにダイ写真は単なるイメージ写真のようだ

 NVIDIAのモバイル向けプロセッサー(SoC)であるTegraシリーズの最新作が、今回発表されたTegra 4だ。現在の「Tegra 3」は、CPUコアにARM「Cortex-A9」を4コア+低消費電力時用1コアを内蔵しているが、Tegra 4ではこれがARMアーキテクチャーの最新CPUである「Cortex-A15」を4コア搭載する(別に省電力用コアを1コア装備)。

 NVIDIAの強みであるGPU部分に関しては、G80(GeForce 8800世代)ベースのGPUコアを72コア搭載する。Tegra 3は12コアだったので、数だけでも6倍も増えている。また、別チップではあるが専用の4G LTEモデムプロセッサー「i500」も用意される(後述)。

 これらの高性能化により、Tegra 4搭載タブレットは競合製品搭載タブレットと比べて、ウェブページの連続表示で最大3.5倍もの高速化を実現するという。ゲームのグラフィック表示も、プレイステーション3やXbox 360顔負けの高品質な表示が可能となっている。

Tegra 4搭載タブレット(左)と、サムスン製SoC搭載の「Nexus 10」による、ウェブページ25種の連続表示テスト。Tegra 4は27秒で終わったが、Nexus 10は50秒と、ほぼ2倍近くかかった

同じテストでの、現行製品とTegra 4タブレットの比較。米国で人気の「Kindle Fire HD」となら、3.5倍も速いという

Tegraに最適化されたAndroid用ゲーム「DEAD TRIGGER 2」によるデモの様子。コンソールゲーム機の画面と言われても疑わないくらいのグラフィックスを、軽々と動作させている

 Tegra 4用のモデムプロセッサーである「i500 Soft Modem」は、ソフトの名が示すとおり、プログラマブルなプロセッサーによりソフトウェアで実現されたモデムである。現在のモデムチップは、さまざまな通信方式や機能に対応するためのハードウェアブロックが、多数組み込まれて構成されている。一方でi500では、それらをソフトウェアで実現している。

既存のハードウェアによるモデムチップ(左)と、i500の違いをイメージしたスライド。異なる機能ブロックを組み合わせた既存チップに対して、同種のプログラマブルなブロックが多数並んだ構成になっている。ダイサイズも小さい

 ゆえに、異なる通信方式や周波数帯に対応する場合でも、チップはそのままでソフトウェアだけを変更すれば、理屈の上では動作させられるわけだ。NVIDIA CEOのジェン・スン・ ファン氏はこれを、GPUがプログラマブルシェーダーへと進化したのになぞらえて表現している。またダイサイズも、既存品に比べて40%程度縮小できるという。

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