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International CES 2013レポート 第7回

電子書籍端末だけじゃない!? 驚きの電子ペーパー活用法

2013年01月09日 17時35分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 CES 2013期間中に開催される、独自の家電/IT関連イベントのひとつ「ShowStoppers」には、電子ペーパーで名高いE Ink社が、小さなブースを設けていた。E Inkの電子ペーパーと言えば、国内で発売されている電子書籍専用端末のほとんどで採用されているほど、電子書籍とのつながりが深い。

 「はて? E Inkが何を展示しているのでしょう?」と思った記者は、ブースを訪れて驚いた。そこでは電子ペーパーをさまざまな製品や機能に使う応用事例が多数並んでいたのだ。

あらゆる小型液晶を電子ペーパーで置き換え!?

展示されていた電子ペーパー応用事例の一部。およそありとあらゆる小型表示装置に応用できそうだ

 ご存じのとおり、E Inkの電子ペーパーは書き換え時以外、表示のための電力消費がない超低消費電力な表示装置である。その特性を生かして、現在なら液晶パネルかLEDを組み合わせるような用途を、電子ペーパーで置き換えてしまおうというのが、E Inkの展示であった。なるほどLEDより表現力は大幅に向上するし、液晶パネルより低消費電力なので、用途とコスト次第で小型表示装置の電子ペーパー化は大いにありだろう。

電子ペーパーによる腕時計の見本。秒単位で書き換えるだけの時計なら、確かに電子ペーパーに向いているかもしれない

電子ペーパーで携帯電話・スマホを作っちゃえ!

 応用事例の中でも特に面白かったのが、サムスン製らしいフィーチャーフォンの展示である。なんとフルキー部分を小さく区切られた電子ペーパーにしているのだ。これなら端末の向きやアプリによって、キーに割り当てられた機能や配列が変わっても、表示を変えることでユーザーに押すべきキーをわかりやすく示せる。

フルキー部分を電子ペーパーで作った携帯電話機。状態に応じてキーの内容を変えても、それを表示で示せる。残念ながらバッテリー切れなのか故障なのか、電話機部分は動かなかった

 もうひとつは、実際に似たような製品を作っている企業もあると言われる、電子ペーパーと液晶パネルを使った2画面スマートフォンだ(ただしモックアップ)。現在のスマートフォンは、画面非表示時のステイタスを示すには、少数のLEDを使う程度。そこで、液晶パネルの反対側に電子ペーパーをつけてしまい、書き換え頻度や範囲が比較的少ない情報はこちらで常時表示しておく。かつてのフィーチャーフォンにあった「サブディスプレー」よりも大きく、多種多様な情報を表示できるのが特徴だ。この仕組みならバッテリー消費はそれほど増えずに、利便性が向上するというわけだ。これはぜひ製品化につなげてほしいアイデアである。

モックアップだが、裏面に電子ペーパーで常時表示の情報を、表には通常の液晶パネルを装備するスマートフォン(なぜかWindows Phone 8風)。ぜひ実現してもらいたいアイデアだ

こちらは主表示装置に電子ペーパーを使ったスマートフォンの例。アプリによって向き不向きはあるが、バッテリー駆動時間は劇的に伸びるだろうから、用途によっては大アリだろう

 E Inkでは開発者向けのキット提供も行なっているようなので、様々な応用事例の実現を期待したいものである。

こちらはカラー表示版の電子ペーパー。さすがに発色の鮮やかさではまだ液晶パネルには遠く及ばない

カラー版電子ペーパーを使ったタブレット型端末の例。左はE Inkによるデモ機だが、右は製品のようだ

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