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T教授の「戦略的衝動買い」 第222回

スマホで十分と思った矢先に「GALAXY Camera」を衝動買い

2012年12月12日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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日本のカメラメーカーの反撃を期待

GALAXY Cameraは「スマホ+デジカメ」ではなく、超一流の国産のデジカメと比べるべきデジタルカメラそのものなのだ

 決して誤解してはならないのは、GALAXY Cameraは「ちょっと豪華なカメラ機能を搭載したスマートフォン」ではない。名前が示すとおり、サムスンが何世代か開発・販売してきたデジタルカメラの最新機種に、来るべきクラウド時代のネットワーク親和性を考慮してAndroid OSを搭載した、必然の「クラウド・ダイレクト」のデジタルカメラなのだ。

 優秀な日本のカメラメーカーには、単に流行の先取りとしてAndroid OSを搭載するのではなく、その先進性やクラウドとの接続性を、より便利に具現化できる先進のカメラ機能を搭載した、デジタルカメラの早晩の登場を期待したい。

 今から10年前。突如として音楽マーケットに出現したiPodを見て、当時大半の日本の先進オーディオメーカーは、「コンピューターメーカーが作ったおかしなオーディオ機器」としてシカトしてしまった。同じ間違いをもう一度犯してはならないのだ。専門性のある製品のコモディティー化の進展と低コスト化を振り返れば、「同業種だけが敵ではない」ことは十分理解されているはずだ。

 最後に、GALAXY Cameraを手に入れて2日目の冬の朝、カメラ素人の筆者が左手に鞄をもって、ちょっとだけ気合の入った右手で持ったGALAXY Cameraで、赤坂で撮影した1倍の写真と21倍光学ズームの写真のペアを2組と、スマートモードの「マクロ設定」で撮影した腕時計「Tread 1」の接写の画像の5枚をご覧いただきたい。老婆心ながら、筆者は世界の先頭を走り抜けてきた、日本のデジタルカメラの将来が心配になってきた。

赤坂・転坂より「1倍」で撮影した国際新赤坂ビルと屋上のアンテナ(掲載画像は解像度の縮小とロゴ付加のみ、以下同)

同じく転坂より光学「21倍」で撮影した国際新赤坂ビル屋上のアンテナ。拡大するとアンテナの鉄芯を止めているリベットやメッシュの金属板が鮮明に見える

転坂より「1倍」で撮影したTBSビルとTBS看板

転坂より光学「21倍」で撮影したTBS看板。拡大すると壁面タイルの一部が落ちていることが鮮明に見える

筆者愛用の腕時計「Tread 1」の接写写真。精巧なメカが鮮明に見える

T教授

今回の衝動買い

アイテム:GALAXY Camera(ホワイトモデル)
価格:Expansysにて4万6765円(送料別)で購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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