真っ先にLTEサービスを展開
エリア拡大が急ピッチで進むNTTドコモ「Xi」
国内では最も早くLTEサービスである「Xi」を開始したNTTドコモ。最近までは利用できる周波数帯の関係で、ごく一部の室内を除いて、大半のエリアが下り最大37.5Mbps止まりだったが、下り最大75Mbpsのエリアも現在拡大中である。年度内に約4000局の基地局が75Mbpsに対応する予定だ。
さらに11月からは異なる周波数帯の電波を使った下り最大100Mbpsのサービスもスタートし、年内には最大112.5Mbpsになるという。
特徴はとにかく通信できるエリアが広いこと。Xiのエリアは現在拡大中だが、FOMA(3G)のエリアでも利用できるため、ドコモのケータイが使えない場所がほぼないのと同様、データ通信できない場所もほぼない。都市部ではなく、郊外や山間部まで移動してデータ通信をしなければならない場合は、どこでも使えるという安心感からドコモがおすすめだ。
しかし、最近のデータ速度調査でもわかるとおり、都市部での混雑の問題は深刻だ。さらに下り最大37.5Mbpsのエリアが多く、LTEでありながら3G並の速度しか出ないこともしばしばで、特にビジネス街での速度低下が著しい。郊外に移動してLTEのエリアを外れて3Gで利用となっても、速度差が感じずに使い続けられるという、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからない状態でもある。
最近のドコモのスマートフォンはLTEを採用していることもあり今後の混雑状況が心配だが、100MbpsのLTEの開始に見られるよう、新しい周波数帯の利用も行なっている。改善する見込みがあることも忘れてはならない。
モバイルルーターも今回紹介する「L-04D」のほか、「BF-01D」や「L-09C」など多くの種類がある。LGエレクトロニクス製のL-04Dの特徴は、何よりもコンパクトであること。ジッポーのオイルライター2個分程度のサイズで、重さは100gを切っている。
電池容量が1650mAhと少しさびしいが、microUSBで充電できるため、モバイルバッテリーをスマートフォンと兼用するなどの方法で回避できる。
また、L-04Dは本体ディスプレーに通信容量を表示できる。容量制限がある昨今のデータ通信回線にはありがたい機能で、上限への到達を事前に知ることができる。事前にわかれば出先で上限に達してしまい、通信不能になったり極端な速度制限が行なわれることを回避できるだろう。
なお、前述のとおり、下り最大100Mbpsに対応するL-03Eが1月発売予定である。バッテリーは3600mAhと大容量で、連続通信可能時間はLTEで約8時間、3Gで約11時間となっている。それだけではなくスマホなどへの給電が可能で、モバイルバッテリーとしても使える。
データ通信量が液晶画面で確認できるなど、とても便利な製品だ。
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