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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第34回

Xi/WiMAX/4G 4キャリアのモバイルルーターを比較した

2012年03月19日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 ソフトバンクから「SoftBank 4G」のモバイルルーターが発売。ノートPCやスマートフォンの組み合わせを考えている人も多いだろう。しかし毎度のことながら理論値と実測値はどれくらい違うのか、対応エリアはどの程度なのか、実際のスタミナは? など気になる要素はいろいろある。

 また高速通信のエリアだけでなく、3Gのエリアとどの程度の差が出るのか。今回は4キャリアのルーターを借りてテストしてみた。

 今回用意したのはNTTドコモからXi対応の「L-09C」、auからはWiMAX+3G対応の「Wi-Fi WALKER DATA08W」、ソフトバンクはSoftBank 4G対応の「101SI」、イー・モバイルからは「EMOBILE 4G」対応の「Pocket WiFi GP02」の4台である。

 イーモバイルはすでに「EMOBILE LTE」のサービスが開始しているが、今回はテストのタイミング上、GP02をお借りしている。それでも下り最大42Mbpsだから、スペック的には十分高速通信のサービスと言える。

スペック上はSoftBank 4Gが下り最速
上りはWiMQAX

 さてスペック上のデータは以下のとおりだ。

  ドコモ「L-09C」 au「DATA08W」 ソフトバンク「101SI」 イー・モバイル「GP02」
対応通信サービス Xi(LTE)/FOMA(3G) WiMAX/CDMA2000 AXGP/ULTRA SPEED(DC-HSDPA) DC-HSDPA
下り速度 37.5Mbps(75Mbps) 40Mbps 76Mbps 42Mbps
上り速度 12.5Mbps(25Mbps) 15.4Mbps 10Mbps 5.8Mbps
連続使用時間 6時間(Xi)
/8時間(FOMA)
4.5時間(WiMAX)
/5.2時間(3G)
3.5時間 4.5時間
サイズ 122×64×15.9mm 109×60×17.7mm 100×64×16.1mm 102×56×15.5mm
重量 156g 125g 110g 110g

 ドコモの「L-09C」では、下り最大75Mbpsとなるのは、極めて限定的な室内エリアだけとなる。SoftBank 4Gの101SIだけはAXGP方式以外は、現在ソフトバンクが整備中の1.5GHz帯を用いるので、エリア的にはやや限定的になるが、それ以外の3製品は各社がメインで利用している3G網にも接続するため、比較的広いエリアで利用できるはずだ。

 理論値だけなら下りはソフトバンクの101SI(下り最大76Mbps)、上りはauのDATA08W(上り最大15.4Mbps)が最速である。またスペック上の連続使用時間ではL-09Cが有利になりそうだ。しかし、各社の測定基準が異なるのでこの数値を単純に比較するのは難しい。なお、本体サイズでは101SIとGP02が小振りで持ちやすい。実際4機種を並べると、L-09CとDATA08Wはひと回り大きく感じる。

 今回のテストではまず東京駅、渋谷駅、横浜駅で通信速度をチェック。ノートPCを用意し、価格.comのスピードテストで計測した。表には3回計測した際の最速値を表示している。

 またスタミナ面も見るため実験中は電源をオンにしたままにして、電池アイコンの減り具合を見た。実験時間はおよそ4時間。また個人的にはアンテナの表示などを見るのに液晶の消灯時間が気になった。長ければ電池消費に影響するし、短いといちいち点灯し直しが必要になる。そこで消灯までの時間を計測し最短時間を表示した(もっとも何度計測してもほぼ同じくらいの時間になる)。

価格.comのスピードテストで速度測定した

 なお、毎回YouTubeで3分の動画を視聴し、どの程度中断があるか計測したが、どのルーターでも1度もそのような状態になることはなく3分スムーズに再生することができた。このことから数値上の差はあるが、Webサイトの閲覧、ストリーミング動画の視聴には大きな問題は発生しなさそうだ。

 ではそれぞれテストの内容を詳しく見てみよう。

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