スマートフォン、特にiPhone 5のテザリングが注目されている昨今。しかしながらスマホと通信専用端末は別々のほうが使い勝手がよくなることもあり、モバイルルーターの人気もかなり高い。
そこで、本特集では現時点の最新モバイルルーターを料金から速度までを徹底比較する。購入の検討に役立ててほしい。
ドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイルから5機種を厳選
現在、3Gよりも高速なサービスはNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルのLTEサービスと、auのWiMAX、ソフトバンクの「4G」と呼ばれるAXGP方式がある。
このうち、ソフトバンクのLTEに関してはモバイルルーターが登場してないので、それ以外の5つのサービスはモバイルルーターで利用できる。なお、ソフトバンクは下り76Mbps機種で月間5GB制限となるが月額料金が3880円になるキャンペーンを実施(今回、110Mbps対応機種を選んでいるため上記表ではキャンペーン料金は適応していない)。ついでに、110Mbps機種についても、スマホとのセットであれば月額料金が4410円になるキャンペーンを実施中だ(こちらも月間5GB制限)。
現在注目なのはやはり「LTE」(Long Term Evolution)を採用したサービスで、ドコモは下り最大100Mbps、その他は下り最大75Mbpsの通信速度を持つ(いずれも理論値)。ドコモの100Mbpsに対応しているのはスマートフォンの一部のみで、対応モバイルルーターの「L-03E」は2013年1月発売予定となっている。また、現時点でサービスエリアは限定的(新潟県、石川県、愛媛県、香川県、高知県、徳島県、沖縄県の一部)で、東名阪エリアでは利用できないという状況である。
3G方式と同時に提供され、基地局のバージョンアップでエリアを拡大できるので、3Gのサービスエリアと同等まで広げることが容易だ。
ちなみに、ドコモ以外はサービス名称の「LTE」と入っているが、ドコモは「Xi」がLTEのサービスとなる。また、auやソフトバンクはサービス名に「4G」と書いているが、正確には第4世代の方式ではない。3G世代より、大幅に高速化されたサービスであれば、商業的に「4G」と呼んでもかまわないという取り決めがあるために、4Gと呼称しているにすぎない。
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