DiXiM Digital TV plusで
居間のBDレコーダーに録画した番組を観る
まず必須なのは、BDレコーダーが、視聴するPCと同じLAN上にあること。そうでなければ遠隔再生はムリ。まずはBDレコーダーのネット(LAN)接続状況を確認しておこう。
筆者の環境では、無線LANのアクセスポイント機能(802.11n)のあるブロードバンドルータを中心として家庭内LANが構築されている。PCはそのブロードバンドルータに有線で接続。居間に設置されている東芝のBDレコーダー「DBR-Z160」も、無線LANユニットを接続によってルータの無線LANアクセスポイント介して家庭内LANに接続されている。DBR-Z160には、特に面倒な設定は行なっていないが、「ネットdeナビ」の基本設定を行なっていて、すでにPCからアクセス可能になっている。また、同一LAN上にはSCE「nasne」も接続されている。
この状態で、PC(OSはWindows 7 Ultimate 64bit)に「DiXiM Digital TV plus」をインストールした。なお、DTCP-IPクライアントアプリをインストールして利用できるのは、著作権保護を確保してデジタルコンテンツを表示できる環境のみ。それに関しては以前の記事(リンク)を参照してほしい。
DiXiM Digital TV plusインストール後は、特にサーバーの設定など必要なく、ネットワーク上でDTCP-IPストリーミング配信に対応したサーバー、ここではDBR-Z160とnasneを認識することができた。
サーバーが認識できたら、あとはマウス操作でディレクトリをたどっていけば、録画番組のタイトル一覧が表示される。あとはタイトルをクリックすれば、録画番組が表示される。
BDレコーダーでは、基本的にデジタル放送はすべてDR画質で録画しているが、すべて問題なく再生できた(なお再生画面については諸事情により掲載を割愛する)。BDレコーダーが無線経由でLANに接続されているので、そこがボトルネックになることを懸念していたが、筆者の環境では問題にならないようだ。また、nasneではデジタル放送をAVCモードで録画しているが、こちらの再生も問題なかった。
なお、筆者は特にBDレコーダー側で録画番組のフォルダ分けや、ストリーミング配信の制限を行なっていない。他の家族に見られたくない動画がある場合などにはBDレコーダー側でそういった制限設定を行なう必要があるだろう。
実践しておいて言うのもなんだが、ここまで簡単に遠隔再生ができるというのはいささか拍子抜けするほどだ。ポイントは、DTCP-IP配信に対応したBDレコーダーを家庭内LANに接続すること、DTCP-IPクライアントアプリを購入してインストールすること、それだけに尽きる。
次回は、同じくDTCP-IPに対応した筆者の環境で、「DTCP-IPダビング機能」を使ってBDに焼く方法について解説しよう。
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