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初歩から分かるBD活用講座 最終回

今までの総ざらい

きっと役立つ!ブルーレイ用語集

2013年03月27日 11時00分更新

文● 花茂未来

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 1年と5ヶ月続けてきたBD活用講座は、今回で最終回となる。今まで様々な活用法を紹介してきたが、今回は総まとめとしてBDに関する主な用語を取り上げて解説していく。BD活用のおさらいとして、ぜひ参考にしてもらいたい。

ハイビジョンって?

薄型テレビの例

・ハイビジョン
 NHK放送技術研究所が開発した高精細なテレビ放送やテレビ機器の愛称。海外では一般的にHDTV(High Definition Television)と呼ぶ。液晶ディスプレーや液晶テレビについては、電子情報技術産業協会(JEITA)が「走査線数1125i及び750pをフルデコードして、それらを垂直画素数650以上で表示できること」と定義している。それ以外に決まりはない。当初開発されたのはアナログ方式のハイビジョンだったが、現在はデジタル化されている。そのため、ハイビジョンといえば後者のデジタルハイビジョンを差している場合が多い。

・地上デジタル放送
 デジタル方式を採用した地上波テレビ放送のこと。2003年12月1日に、東京・名古屋・大阪の3大都市でスタートした。従来のアナログ方式に比べると、高品質な映像と音声に加え、字幕放送や電子番組表も受信できる。解像度は一般的に1440×1080ドットで、テレビ側で16:9の比率に調整している。BSデジタル放送は1920×1080ドットでの放送もある。なお、正式名称は地上デジタルテレビ放送だが、地上デジタル放送や地デジと略される場合が多い。英語ではDigital Terrestrial Television Broadcastingとなる。

・110度CSデジタル放送
 東経110度に静止する人工衛星を利用した衛星放送のこと。2002年3月1日に放送を開始した。2013年3月時点でサービスを提供しているのは、スカパーJSAT株式会社の運営する「スカパー!e2」のみ。BSデジタル放送で使う衛星と同じ位置にあるため、共用アンテナを利用できる。ただ、周波数が違うので、対応チューナーが必要となる。

・HD
 High Definitionの略称で、高精細な画質を指すが明確な定義はない。960×720~1920×1080ドットの解像度をもっているのが一般的。このHD画質の映像をHDTV(High Definition Television)や、ハイビジョンと呼ぶ。なお、HDの最高画素数は1920×1080ドットだが、これより低い画素数でもHDと表現することになる。そこでほかと差別化するために、1920×1080ドットを表示出来る機器や映像をフルHDフルハイビジョンと呼ぶようになった。

・SD
 従来のアナログテレビ放送相当の画質のことで、Standard Definitionの略。厳密な定義はないが、おもに640×480ドット720×480ドットの画質を指す場合に用いる。アナログテレビ放送方式のNTSCや、DVDビデオなどはSD画質となる。

・インターレース/プログレッシブ方式
 テレビなどに映像を表示する仕組みのこと。映像を映し出す場合、一枚の画像を素麺のように横方向に細かく分割し、それらを一本ずつ画面に送る。この一本のパーツを走査線と呼ぶ。インターレースでは、走査線を一本おきに送る。たとえば、偶数の走査線を送った後に、奇数の走査線を送るといったことをするが、肉眼では判別できないスピードなので、1枚の画像として見える。プログレッシブは、すべての走査線を順次送る仕組み。

 なお、PC用の液晶ディスプレーは一般的にプログレッシブ方式を用いる。そのため、インターレース方式の動画を再生すると、画面が縞模様やギザギザに表示される。解消するには、映像をプログレッシブ方式にエンコードするか、再生ソフトでリアルタイムにプログレッシブ変換する方法がある。

 インターレースとプログレッシブを見分けるには、有効走査線の本数のあとにある「i」や「p」のアルファベットで見分ける。「1080i」ならインターレース、「1080p」はプログレッシブに対応している。

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