このコーナーでも何度か解説しているが、地デジをBDレコーダーやPCなどで録画すること自体は特に難しくなく、録画番組の視聴だって簡単なもの。いくつかポイントを押さえておきたいのは、BDメディアへダビングする場合。今回はそんな「ポイント」をおさらい的に解説していこう。
地デジ番組を録画したらBDメディアに記録しよう
BDレコーダーやPCに録画した地デジ番組、視聴後はどうしているだろうか? HDDの容量も限られていることだし、視聴済み番組はサクサク削除して、消すのはちょっと……という番組のみHDDに残り続けているということが多いのではないだろうか。だがちょっと待ってほしい。せっかくBDドライブが内蔵されているのだから、残しておきたい録画地デジ番組はBDメディアに記録しておくべきだ。
しかもDVD時代に憂慮する必要があった画質の低下も心配する必要はない。そして幸いにも、BDメディアもかなり手頃な価格になっている(BD-R/片面1層で1枚あたり80円を切るものも少なくない)から、どんどん焼いていきたいもの。その際のポイントをいくつか解説しよう。
・ダビングは無制限ではない
BDレコーダーなどのHDDに録画された地デジ番組は、コンテンツ保護されている。そのため、BDメディアへダビングするときにはその制限を受ける。
一般的な地デジ放送は「ダビング10」でダビングできる回数が制限される。9回まではHDDからBDメディアへの「コピー」が可能。最後の1回のみ「ムーブ」となり、BDメディアに番組が記録されると同時に、HDDからその番組が自動的に消去されることとなる。
地デジではないが、スカパー!などで放送されている有料コンテンツの場合は「コピーワンス」という制限が施されている。コピーワンス番組は、HDDに録画したあとBDメディアへダビングすると、1回で「ムーブ」される。つまり、BDメディアに記録した時点で、HDDの番組は消去されることとなる。
BDメディアにムーブして保存した録画番組を、編集したい(たとえばCMカットなど)と思うこともあるかもしれない。BDメディア上でも編集は可能だが、編集操作のレスポンスが快適とは言えない。そういった場合は「ムーブバック」という機能を使うといいだろう。
すべてのBDレコーダーに搭載されているわけではないが、搭載されているBDレコーダーでムーブバック機能を使うと、BDメディアに保存された録画番組をHDDに書き戻すことができる。ただし「“ムーブ”バック」なので、番組は「ムーブ」されることとなり、BDメディアに保存された番組のほうは視聴できなくなる。
なお、ムーブバックが可能なのは、ファイナライズしていないBDメディアに限られる。また、BD-REの場合はムーブバックしたあとにメディアの容量は回復するが、BD-Rの場合は容量は回復しない。そのため、ムーブバックする可能性があるなら、録画番組はBD-REにダビングしておくといいだろう。ちなみに、ムーブバック機能は、異なるBDレコーダーでの動作保証はされていないから一応心にとめておきたい。
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