Apple純正アプリはどうなった?―先行き不透明な「マップ」
純正アプリとしての新顔は「Passbook」と「マップ」のふたつだ。まずはマップから再確認しよう。
ご存じの方は多いと思うが、iOS 6では「Google マップ」からApple製のマップに変更された。そして、デキが悪い。すでにティム・クックCEOが声明を発表しており、機能向上を図るという。この声明では、「Google マップ」をホーム画面に追加する方法やサードパーティー製の地図/ルート案内アプリを紹介するなど、アフターフォローが行なわれている(関連記事)。
正直なところ悠長な印象を受けるのだが、ユーザー報告によるフィードバックが機能しているのか、少しずつ改善され始めている。例えば、ファーストインプレッション時に紹介したASCII.jpが入っているビルの住所。記事執筆現在、筆者の環境では適切な位置を示すようになった(ただし、編集部が別途用意した端末では、いまだに埼玉に飛ばされる。また筆者邸宅近所にある“スリーエフ駅”は、原稿作成時点では修正されていない)。
ということで、今のところ純正マップを放置している人が少なからずいると思うのだが、微妙ながら進歩している。例えば3D表示。iOS 6アップデート当時は、国内の場合平面のみだったが、東京都の場合、東京駅周辺を中心にオブジェクトが林立し始め、10月13日現在では23区内のほとんどでオブジェクトを確認できる。なんというか、都市開発ゲーム感覚で見守ってしまっているのだが、実用レベルに到達するのはいつだろうか。
Google マップも、登場した2005年当時はお世辞にも使いやすいとはいえなかったが、7年の歳月を経て、圧倒的な使い勝手のよさを実現したという背景がある。同様にしばらく見守るべきなのだが、ユーザーレベルでの評価が下された以上、早急な対応が求められているのは事実だ。なお、飲食店の情報だけはやたらと充実しているので、筆者は周辺のご飯スポット探し用として活用できている。

この連載の記事
- 第34回 徹底レビュー! 「iPhone 5」の実力を探る【カメラ編】
- 第32回 徹底レビュー! 「iPhone 5」の実力を探る 【ハード編】
- 第31回 アップル クックCEO、iOS 6「マップ」問題を謝罪
- 第30回 写真で見る、アップル地元・サンフランシスコでのiPhone 5発売
- 第29回 「iPhone 5」最速痛化&ファーストインプレッション
- 第28回 iPhone 5発売!! 雨と睡魔の銀座行列&購入レポート当日編
- 第25回 アップル、「iPhone 5」発売—銀座直営店に750人以上の行列
- 第24回 “祭”化がさらに加速! 「iPhone 5」発売日前日レポート!!
- 第23回 「iPhone 5」行列がスタート! アップルストア銀座前に約120人
- 第22回 「iOS 6」レビュー:アップル独自の「マップ」アプリを試す
- この連載の一覧へ