端末コミの月額利用料は約6000円
なかなか魅力的なAterm MR01LNだが、BIGLOBE LTEで利用するには最低でも5000円ほどかかる。
BIGLOBE LTEの料金は、SIMカードだけの提供で自分で端末を用意するタイプで、夜の20時から翌日未明の2時までの間は通信できない「デイタイムプラン」が月額3980円。これに加えてAterm MR01LNが提供される月額980円の「アシストパック」を加えて4960円となる。
フルタイムで使うなら月額4980円の「スタンダードプラン」となり、アシストパックを加えた月額料金は5960円となる。
これらの月額料金にはBIGLOBEの基本料の210円が含まれるため、すでにBIGLOBEの通信サービスを利用している場合は月額210円負担が少なくなる。
アシストパックは24ヵ月契約で、支払い合計は2万3520円。Aterm MR01LNの参考価格は3万4800円なのでアシストパックのほうが安く買える仕組みだ。アシストパックを途中解約の際は利用月数に応じて980円から最大2万3512円までの契約解除料が必要となる。
屋外で実測! LTEの受信感度がやや低め!?
Aterm MR01LNを持ち出し、肝心の速度を実測で試してみた。9月25日という半期末が迫った平日午後のため、ビジネス利用でインターネット回線が混んでいたのか、残念ながら速度が低いという結果になった。
条件がいいはずの都心の公園で3~4Mbps。せっかく下り最大75MbpsのLTEなのだから、もう少し上乗せしてほしいところ。実際にウェブブラウズなどを試した結果、大きめの画像やFlashコンテンツでは読み込みに時間がかかることが見受けられた。
手元にあったドコモのXiの回線契約がされたモバイルルーター「L-09C」と比較したところ、速度についてはL-09Cでもほぼ同等の結果だった。過去にもう少し高速な数値を計測している場所でもあり、この日はやはり回線が混んでいた可能性が高い。
一方で、Aterm MR01LNはLTE接続を断念して3Gに落ちたりする場面がL-09Cより多いように思えた。LTEの電波を掴むために電源の入れ直しをしてみても変化はなかった。今回試用した個体の問題なのかもしれないが、感度に差異がある可能性がある。
Aterm MR01LNを使えるのはBIGLOBE LTEユーザーだけの“特権”
起動速度が高速で通信の開始がスムーズというのがAterm MR01LNの最大の利点だろう。また、ほかのUSBデバイスへの給電機能も魅力。もちろん給電する分Aterm MR01LNのバッテリーが減るわけだが、複数のデバイスを使っている場合を除き、ルーターは稼働するがデバイスは電池切れで動かない、という悲しい事態を防ぐことができる。
設定機能も豊富で使いやすいAtermブランドのモバイルルーターだけに、今後ほかのMNVOからの登場も期待したいところだが、現在はBIGLOBE LTEユーザーだけが使える。この“特権”を試してみてもいいのではないだろうか。
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