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性能も機動力も最高峰! 「VAIO Z」ロードテスト 第21回

長時間作業に必須! VAIO Zと使いたいキーボード&マウス

2012年08月27日 20時00分更新

文● 高橋量

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リーズナブルなエルゴノミクスキーボード
「Microsoft Comfort Curve Keyboard 3000 for Business」

 疲れにくいキーボードといえば、エルゴノミクス(人体工学)に基いてデザインされたエルゴノミクスキーボードが挙げられる。文字キー部分が盛り上がった立体的なカーブによって、手や腕を自然な位置に置くことが可能。傾斜のついたキーは入力していても疲れにくく、手首を返す必要もないので腕が疲れにくい。

 マイクロソフトの「Microsoft Comfort Curve Keyboard 3000 for Business」は、数あるエルゴノミクスキーボードの中でも比較的安価に入手できる製品だ。価格は2520円(税別)となっているが、大手量販店では1700円程度で販売されている。エルゴノミクスキーボードを試してみてみるには、手ごろな製品だろう。

マイクロソフトの低価格エルゴノミクスキーボード「Microsoft Comfort Curve Keyboard 3000 for Business」

 接続方式はUSBによる有線方式。キーピッチは19mmで、キーストロークは約3mmと深めだ。しかしグッと押し込むように入力する必要はなく、比較的軽いタッチでタイピングできる。

 最大の特徴はやはり、ゆるやかな曲線状に配置されたキーレイアウトだ。非エルゴノミクスタイプのキーボードを使っている人は、最初のうちは操作に戸惑うかもしれないが、スグになれるので問題ないだろう。実際に使ってみるとVAIO Zのキーボードに比べて指の移動が少なく、自然な感じでタイピングできた。文字以外の位キーも大きくて使いやすい。

大きくて使いやすいキーが魅力。スペースキーのサイズは最長部分で約87mmもある

 少し気になるのは、大きすぎる感のあるShiftキーだ。Shiftキーを多用する人であれば好ましいかもしれないが、ショートカットを多用する筆者はCtrlキーまでの距離が遠く感じた。この辺りは好みの問題なので、購入を検討している人は店頭などで確認するといい。

見た目はゴツいが身体に優しい
「Microsoft Natural Ergonomic Keybord 4000」

 引き続き、マイクロソフトのエルゴノミクスキーボードを紹介だ。「Microsoft Natural Ergonomic Keybord 4000」は、トンガッたデザインが特徴のキーボードだ。もっとも目を引くのは、なんといってもその見た目。左右に分割されたキーレイアウトと異様に盛り上がったパームリフトを見ると、思わず「ホントに使いやすいの?」と思ってしまうほどだ。

文字キーの中央で左右に分割されたレイアウトが特徴の「Microsoft Natural Ergonomic Keybord 4000」

 左右に別れた文字キーは一見使いにくいようにも見えるが、左右の手を自然な位置に置けるため、実は腕や肩への負担が少ない。この位置に慣れると一般的なキーボードでは縮こまってタイピングしているように感じ、肩や首への負担が分かるようになる。傾斜のあるキー配置も手の動きを最小限に抑える効果があり、手首や腕の疲れもあまり感じられない。

 パームレスト部分には、取り外し可能なパームリフトを配置。最高部は実測値で約73mmもあり、手のひら全体を高い位置で支えることで腕への負担を減らしている。パームレストの素材にはフェイクレザーが採用され、フカフカで柔らかな感触が心地よい。

取り外し可能なパームリフトが手を支えるため、腕や肩が疲れにくい

 さまざまな便利機能が搭載されている点も見逃せない。左右に分割されたキーの間には、ウェブページや画像を瞬時に拡大縮小できるズームスライダーを搭載。スペースキーの下に配置されたページ送りボタンや、記号を手軽に入力できるテンキー上部の記号キーなど、キー入力のしやすさ以外にもこだわりどころが満載のキーボードだ。

 実際に使ってみて少し気になるのは右手小指で使うキーが極端に小さい点。特にEnterキーは頻繁に使うので、もう少し大きいほうが使いやすいだろう。キーストロークもやや深めで、押したはずなのに押されていなかった、という場面がたびたびあった。

 また左右に別れたキー配置は、タッチタイピングを完璧にマスターしている人でないと使いにくく感じるだろう。実のところ筆者は入力に少々クセのある「なんちゃってタッチタイピスト」なので、入力時に違和感を覚えることがあった。しかし逆に考えれば、タッチタイピングの矯正用に使えるだろう。

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