ソニーの「VAIO Z」は、高い性能と携帯性、そして優れたデザイン性を兼ね備えるハイエンドモバイルノートだ。2012年6月に発売された夏モデルでは、その魅力を引き継ぎながら、Ivy Bridge世代のCPUを搭載するなどしてスペックが強化されている。
店頭販売モデル(標準モデル)の「SVZ13119FJB」ではCPUにCore i5-3210M(2.5GHz)を搭載し、メモリーは4GB、ストレージは第3世代SSDのRAID 0で構成した128GB(64GB×2)が採用されている。スペックは固定で、店頭想定価格は約17万円だ。
一方、ソニーストアのVAIOオーナーメードモデル「SVZ1311AJ」は、直販価格は12万1800円から(キャンペーン適用価格)で、構成パーツを自由にカスタマイズできる。CPUはIvy Bridge世代のCore i7-3612QMやCore i5-3320Mなど全部で5種類用意しており、メモリーやストレージの容量、光学ドライブのタイプなど、自分好みの構成に組み上げられるのだ。
今回試用したのは、VAIOオーナーメードモデル「SVZ1311AJ」。スペックは、Core i7-3612QM(2.1GHz)、8GBメモリー、13.1型ワイド(1920×1080ドット)、第3世代SSD RAID 512GB(256GB×2)だ。さらにOSはWindows 7 Ultimate SP1(64bit)と、性能をとことん追求した「全部入り」の状態だ。新しいVAIO Zはどこまで快適に使えるのか、使用感やベンチマークの結果などを交えながら紹介しよう。
なお、レビューではあくまで試作機を利用しており、実際のモデルとは異なる可能性がある。あらかじめご了承いただきたい。
主なスペック | |
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製品名 | VAIO Z |
型番 | SVZ1311AJ |
直販価格 | 12万1800円から(キャンペーン適用価格) |
CPU | Intel Core i7-3612QM(2.1GHz)/3520M(2.9GHz)、Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/3210M(2.5GHz)、Intel Core i3-3110M(2.4GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM77 Express |
メインメモリー | 4/6/8GB(最大8GB) |
ディスプレー (最大解像度) |
13.1型ワイド(1600×900ドット/LEDバックライト)、13.1型ワイド(1920×1080ドット/Adobe RGBカバー率96%/LEDバックライト) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、別売Power Media Dock接続時AMD Radeon 7670M(1GB) |
ストレージ | 第3世代SSD RAID 128(64×2)/256(128×2)/512(256×2)GB |
光学式ドライブ | ―(別売Power Media Dock「VGP-PRZ20A/B」接続時Blu-ray Discドライブ、別売「VGP-PRZ20A/B」接続時DVDスーパーマルチドライブ) |
通信機能 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、WiMAXあり/なし、無線WAN(LTE)あり/なし |
インターフェース | USB 3.0端子、ドッキングステーション/USB端子(USB 3.0)、アナログRGB端子、HDMI端子、Bluetooth 4.0+HS。131万画素ウェブカメラあり/なし。Power Media Dock接続時は、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、アナログRGB端子×2、HDMI端子×2 |
カードスロット | メモリースティック Duoスロット、SD/SDHC/SDXC(UHS)メモリーカードスロット |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | 内蔵ステレオスピーカー、内蔵デジタルマイク、デジタルノイズキャンセリング、Dolby Home Theater v4 |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ16.65〜24.75mm/約1.15kg(本体最軽量時)、別売Power Media Dock: 約幅148×奥行き220×高さ16.65mm/約685g |
バッテリー駆動時間 | 約7.5〜約9.5時間(内蔵用)、約18時間(内蔵用+拡張用シートバッテリー) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1/Professional SP1/Ultimate SP1(すべて64bit) |