快適な操作感のワイヤレストラックボール
「Logicool Wireless Trackball M570」
マウスは細かい作業に向いているが、手首を返したり腕を動かしたりするため身体にかかる負担が大きい。マウスによる身体の痛みを「マウス症候群」とも呼ばれるほど、広く知られた症状なのだ。
手首を使わないことがマウス症候群にならない最善の方法だが、マウスを使っているとどうしても動いしてしまうという人はいるだろう。そんな人にオススメなのが、親指だけでマウスカーソルを操作できるトラックボールだ。マウスと違ってデバイス本体を動かす必要はなく、ボールを親指でグリグリ動かすだけ。手首や腕に負担をかけることなく、マウスでは狭くて操作しづらいスペースでも問題なく利用できる。
Logicoolの「Wireless Trackball M570」は、操作性の高さで人気のトラックボールだ。手のひらにしっくり納まり自然に操作できるエルゴノミクスデザインを採用。ワイヤレスなのでケーブルを気にすることなく快適に利用できる。反応も上々で、Webブラウジングやファイル操作などにはまったく問題ない。
接続はWireless Solar Keyboard K750と同じく、Logicool独自のUnifyingレシーバーで行なう。レシーバーは最大6つまでの対応機器を同時に利用できるので、ワイヤレス機器をLogicool製品で揃えると便利だ。
マウス派の人にはトラックボールでの操作に不安を覚えると思うが、意外にもすんなり使えるだろう。筆者はトラックボールの利用経験はないが、実際に試してみたところ30分程度でスムーズに使えるようになった。人によって違いはあるが、数日間も使っていれば自然に利用できるようになるはずだ。
手首に優しいのがトラックボール最大の魅力だが、細かい作業には向かないというデメリットもある。特に画像の編集や文書のレイアウトなどをドット単位で行なう場合、トラックボールでは思うように動かせない場合がある。もっと慣れればこなせるようになるかもしれないが、細かい作業を行なう人はマウスも利用できる状態にしておくといいだろう。
マウス派には極小ワイヤレスマウス「Logicool Cube」
トラックボールではイマイチ操作しづらい、という人はなるべく軽めのマウスを選ぼう。手首や腕にかかる負担を減らせるからだ。電池やバッテリーを含むワイヤレスマウスよりも有線マウスのほうが軽いが、ワイヤレスマウスの中には極端に軽い製品もある。Logicoolの超小型ワイヤレスマウス「Logicool Cube」だ。
本体は消しゴム程度の大きさだが、マウスとしてしっかり機能するのは驚きだ。重量は25.5gとこれまた極軽。これだけ軽ければ、腕にかかる負担も少ないだろう。指でつまむようにして動かすのが標準的な操作方法だが、手首への負担を減らしたいなら人差し指だけで操作するといい。クリックは本体上面を軽く押しこむことで可能。上面をこするように指をスライドさせると、ホイールボタンのうようにスクロールできる。
バッテリーの充電は、付属のUSBケーブルを使って行なう。また本側面にはスイッチが用意され、本体電源のオンオフを切り替え可能だ。ワイヤレス接続にはLogicool独自のUnifyingレシーバーを利用する。
Logicool Cubeは、持ち運び可能な入力デバイスとしても利用可能だ。ポケットにもしまえるサイズなのでジャマにもならない。外出先でもマウスで操作したい人にはうってつけのデバイスだろう。
以上のように、手首や肩の疲れ、痛みは、身体への負担の少ない入力デバイスを使うことで軽減できる。もっとも、こまめな休憩やちょっとした運動でも回復可能だ。身体に優しいキーボードやトラックボールなどを使って、VAIO Zをより快適に使いこなそう。
主なスペック | |
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製品名 | VAIO Z (グロッシープレミアムカーボン) |
型番 | SVZ1311AJ |
店頭想定価格 | 10万9800円から(キャンペーン適用価格、7月30日現在) |
CPU | Intel Core i7-3612QM(2.1GHz)/3520M(2.9GHz)、Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/3210M(2.5GHz)、Intel Core i3-3110M(2.4GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM77 Express |
メインメモリー | 4/6/8GB(最大8GB) |
ディスプレー (最大解像度) |
13.1型ワイド(1600×900ドット/LEDバックライト)、13.1型ワイド(1920×1080ドット/Adobe RGBカバー率96%/LEDバックライト) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、別売Power Media Dock接続時AMD Radeon 7670M(1GB) |
ストレージ | 第3世代SSD RAID 128(64×2)/256(128×2)/512(256×2)GB |
光学式ドライブ | ―(別売Power Media Dock「VGP-PRZ20A/B」接続時Blu-ray Discドライブ、別売「VGP-PRZ20A/B」接続時DVDスーパーマルチドライブ) |
通信機能 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、WiMAXあり/なし、無線WAN(LTE)あり/なし |
インターフェース | USB 3.0端子、ドッキングステーション/USB端子(USB 3.0)、アナログRGB端子、HDMI端子、Bluetooth 4.0+HS。131万画素ウェブカメラあり/なし。Power Media Dock接続時は、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、アナログRGB端子×2、HDMI端子×2 |
カードスロット | メモリースティック Duoスロット、SD/SDHC/SDXC(UHS)メモリーカードスロット |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | 内蔵ステレオスピーカー、内蔵デジタルマイク、デジタルノイズキャンセリング、Dolby Home Theater v4 |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ16.65〜24.75mm/約1.15kg(本体最軽量時)、別売Power Media Dock: 約幅148×奥行き220×高さ16.65mm/約685g |
バッテリー駆動時間 | 約7.5〜約9.5時間(内蔵用)、約18時間(内蔵用+拡張用シートバッテリー) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1/Professional SP1/Ultimate SP1(すべて64bit) |
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