VAIO Sシリーズの2012年夏モデルは、「VAIO Sシリーズ13P」を筆頭に、「VAIO Sシリーズ13」、「VAIO Sシリーズ15」というようにラインナップされている。前モデルではVAIO SEやらVAIO SAなどと似たような名前が混在していたが、夏モデルから名称の一部にサイズを含める形に刷新され、分かりやすくなった。
その中から今回紹介するのは、VAIOオーナーメード限定のVAIO Sシリーズ13Pだ。「13P」のうち、「13」という数字のほうは液晶ディスプレーのサイズを示し、13.3型となる。「P」は“プレミアム”の意味だ。
VAIO Sシリーズ13Pは、「VAIO Z」と似たサイズだが、VAIO Zの液晶ディスプレーは13.1型で、0.2インチの差は意外にもある。
価格帯としてはVAIO Zよりもリーズナブルな位置にあり、ハイエンドよりのミドルレンジのモバイルノートといったところだろうか。また、VAIO Sシリーズの基本構成を見ていくと、グラフィックス機能としてNVIDIA GeForce GT 640M LEを搭載し、さらに「STAMINA」モードと「SPEED」モードを切り替える「パフォーマンス・スイッチ」が存在する。
Power Media Dock採用以前のVAIO Zシリーズのような運用を意識していると思われるため、単体でグラフィックス機能と携行性に優れるノートを求めるユーザーは特にチェックしてほしいモデルだ。
評価機の主な構成は次の通り。CPUはIvy Bridge世代のIntel Core i7-3520M(2.9GHz)、チップセットはMobile Intel HM77 Express、メモリーは12GB(4GB+8GB) DDR3 PC3L-10600、グラフィックスは登場したばかりのNVIDIA GeForce GT 640M LE(1GB、Kepler版)、ストレージは第3世代SSD RAID 512GB(256GB×2)の構成だ。非常に充実したモバイル環境といったところで、スペックを書き並べただけでも快適な処理性能だと想像しやすいだろう。ただ今回は、試用機であるため、外観やキーボードなど、ハードウェア面を中心にチェックしていく。
主なスペック | |
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製品名 | VAIO Sシリーズ13P |
型番 | SVS13A1AJ |
直販価格 | 11万9800円から(ソニーストア) |
CPU | Intel Core i7-3520M(2.9GHz)/Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/Intel Core i5-3210M(2.5GHz) |
メインメモリー | 4GB(最大12GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド(1600×900ドット)、LEDバックライト |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)+NVIDIA GeForce GT 640M LE(1GB、Kepler版)。「パフォーマンス・スイッチ」で切り替え可能 |
ストレージ | 第3世代SSD RAID 128/256/512GB、約1TB/約750GB/約640GB/約500 HDD |
光学式ドライブ | Blu-ray Discドライブ/BD-ROMドライブ/DVDスーパーマルチドライブ |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、HDMI端子、アナログRGB端子、131万画素ウェブカメラ、Bluetooth 4.0、ポートリプリケーター端子 |
本体サイズ/重量 | 約幅331×奥行き224.6×高さ23.9mm/約1.72kg |
バッテリー駆動時間 | 約7〜8.5時間(内蔵用)、約14〜17時間(内蔵用+拡張用) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1/Professional SP1/Ultimate SP1(すべて64bit) |
