着実に進行しているWindows 8の開発
「ハードメーカー各社には、今年後半にはWindows 8を搭載した製品をリリースしてもらえる」——。
5月に来日した米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、パートナー向けイベント「Windows Partner Executive Summit」において、そう発言した(関連記事)。
業界関係者の間では、すでに、Windows 8の発売は年内であろう、というのは共通の認識ではあったが、マイクロソフトの幹部の口から、年内での発売が明確にされたのは、実はこれが初めてのことであった。
スティーブ・バルマーCEOが語る言葉から、Windows 8の開発が順調に進んでいることは確かなようだ。そして、この発言は、今年の年末商戦(米国ではクリスマス商戦)には、確実にWindows 8の出荷が間に合うことを明示したものだともいえる。
6月第1週の公開が予定されていたWindows 8のRelease Preview版が、米国時間では5月31日と予定を繰り上げて公開されたこと(関連記事)も、その順調ぶりを示すものといえよう。
マイクロソフトの決算期は6月末。新年度が始まる7月から、Windows 8に関する積極的な施策が開始されると見込まれていたが、日本においても、Windows 7の「Home Premium」「Professional」「Ultimate」の各エディション購入ユーザーを対象に、「Windows 8 Pro」版へのアップグレード優待プログラムが発表されるなど、早いタイミングからWindows 8に関するキャンペーンが開始されている(関連記事)。
これも開発の順調ぶりを裏付けるものだといえる。

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