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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第95回

【ナムコ世代必見】iPadに降臨した、FM音源の皇帝「iYM2151」

2012年05月26日 12時00分更新

文● 四本淑三

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コンピューターとお話できる能力

―― 細江さんと佐野さんは同じ時期にナムコにいらしたんですよね?

佐野 ええ、先輩です。最初、教えてくれる時間があったんですけど「これは、こんなんだから、じゃ!」みたいな感じで。本当に教えてくれないんですよ。

―― それは後輩イジメじゃなくて?

佐野 細江さんはコンピューターとお話ができる人なんですよ。コンピューターと話せる人は、他人にコンピューターの説明ができないんですね。「キミも話をすればいいじゃん、何となく分かるよ」みたいな人だったんで、とっても苦労しました。It's kind of 後輩イジメ、と、僕は解釈しています。

細江 FM音源の出はじめの頃は、あんまり音が作れる環境じゃなかったから。手書きでやらなくちゃいけなかなったんですよ、パラメーターを。

―― 手書きと言いますと。

細江 8バイトあるデータに2つパラメーターが入ってたりするんだけど、それを自分で計算して足して書かなきゃいけない。だからそんなに追い込めないんですよ。その確認はROMを焼いてからじゃないとできないから。

手書きでパラメーターの計算をしていたという細江さん。すごい。

―― それすごいですね。ひょっとして数字の模様をぱっと見ると、音としてとらえられるようになったりとか、変な能力が芽生えませんか?

細江 いやー。さすがに模様じゃ分からないですけどね。

ヨナオ でも、こことここが気になるという場所は見えてきますよね。

細江 うん。

ヨナオ 何回も見ていると何となく、そこの場所が強烈にアピールしてくるんです。

佐野 ほらほら、コンピューターとお話ができる人、16進法でしゃべる人たちですよ。

―― iYM2151もやってるうちにそうなりますかね?

佐野 なります。16進法でしゃべれるようになります。バイリンガルです。僕はまだカタコトですが。

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