YM2151を載せた架空のワークステーション
CBCラジオさんありがとうございました
毎週土曜夜9時から2時間半、佐野電磁さんがメインパーソナリティとしてしゃべり倒しているラジオ番組「電磁マシマシ」。今回はその番組を制作している東京九段下の中部日本放送CBCラジオにおじゃまして、番組出演のため集まった豪華ゲスト陣にそのまま取材させていただいた。なお佐野さんのトークスキルを堪能できるこの番組は、USTREAMのサイマル放送により全世界に向けて放送されている。番組関係者の皆様、ありがとうございました。
―― 佐野さんはFM音源やりたいってずいぶん前からおっしゃってましたよね。それがこの形になったのはどうしてですか?
佐野 落としどころが欲しいじゃないですか。でもそれはDX7じゃないと思っていたんですよ。DX7作りましたと言っても、ふーんで終わる。そうだとしたらゲームの世界で一世を風靡したYM2151で、もし当時、そのチップを積んだワークステーションがあったとしたら。そう考えていったんですね。だからボタンのデザインも当時のヤマハさんの雰囲気を踏襲しているんですよ。
―― なるほど、そういうコンセプトなんですか。そういえば画面の下にある四角いものを触ってみると、例のスリーブが出てくるのは笑っちゃいましたけど。
佐野 こことダンプモードで購入を決めた人は多いですからね。それまでぼんやりした反応でもここで来ますからね。
ヨナオ それなりの人が集まったところでこれを流すと、一瞬にしてそうなりますね。
佐野 ただ海外からも多くの反応もらってるんですが、国内と違ってなかなかコンセプトは伝わっていないです。反射的に「MIDIアウトが欲しい」「オーディオ吐き出しを」という要望が多くて……もちろん対応を検討はしてるんですが……。
ヨナオ 音源ということになるとぜんぜん違うんですよね。
佐野 これでひとつの世界を作りたかったんですよ。でも「これはMIDIだとコントロールできないプログラムができるから、これでいいんだ」って言ってくれる人がいて、やっと海外にも伝わったと。FM音源は、短いデュレーションで決め打ちしていく音源じゃなくて、長い音の時に特徴が出るような音源だと僕は思っているんです。
―― アフタータッチみたいな変化ですね。
佐野 それをやらせようとすると、ワンステップごとに全部のパラメーターーを動かせる事が必須なんです。それを外からMIDIでやらせることは難しいんですよ。
―― データが詰まってステップが遅れちゃったりとか。
ヨナオ ちょっと情報量が大変なことになるんですよね。
ダンプモードが炸裂(?)するヨナオさんのデモ曲動画「Eusion」 |
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