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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第14回

PCに差すだけでXiが使えちゃうNTTドコモ「L-03D」

2012年04月12日 12時00分更新

文● 宇野貴教

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好条件下なら10Mbps超えが期待できる

背面にはフタがあり、開くとSIMカードスロットがある

背面にはフタがあり、開くとSIMカードスロットがある

側面。USB端子が収納できる

側面。USB端子が収納できる

動作中であることを示すインジケーターランプはこれだけ。ボタン類もなく、シンプルな外観だ

動作中であることを示すインジケーターランプはこれだけ。ボタン類もなく、シンプルな外観だ

 L-03DはXiとFOMAハイスピード(3G)をサポートし、国際ローミングとして3G+GPRS(GMS)にも対応する。もちろん、LTE接続時の通信速度(理論値)は、下り最大75Mbps(最大値の75Mbpsは羽田空港など一部屋内エリアで利用可能)、上り最大25Mbpsとなっている。

 ここからはL-03DとノートPCを用いた通信速度結果をレポートする。利用したノートPCは「FMV LOOX U/C40(ATOM Z530-1.6GHz)」で、計測場所はいずれも東京23区内西部で、平日日中に行なっている。

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

 最初の計測値は、Xiのウェブサイトで利用可能スポットとして記載されている京王井の頭線永福町駅である。

 ここでの速度は下りがおおむね10Mbps前後、上りが3~4Mbpsといったところ。公式スポットとしてアナウンスされているだけあり、今回のテストでは最高値であり、Xiで日中この近辺の数字が出れば良好なスポットと見ていいだろう。

 そのほかに、8階建てのビルの屋上(アンテナは常時最大の3本)、住宅地にある筆者マンション(アンテナ1~2本)、ビルの谷間(アンテナ1本)で計測を行なった。いずれもXi対応エリアで、電波状況を示すアンテナが少なくなるほど数値は落ち込んでいく。数値を見る限りでは、Xiサポートエリア内の良好なスポットなら7~8Mbpsくらいの速度が期待できそうだ。

PCしか使わないならUSB端末のほうが便利!

 USB型データ通信端末はPCのUSB端子に差して使うため、スマートフォンや携帯ゲーム機などでは利用できない。いろいろなデバイスでモバイル通信を使いたい人には適さないが、端末の本体サイズや重量はモバイルWi-Fiルーターより圧倒的にコンパクトで軽く、持ち運びには適している。また、通信端末のバッテリーを気にせず通信できるというメリットがある。

 モバイル通信はPCでしか使わないなら、LTE対応で速度も十分なL-03Dは狙い目ではないだろうか。

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