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T教授の「戦略的衝動買い」第184回

iPod時代にドイツの超個性派「Pocket HiFi c4 Pro」を衝動買い

2012年03月22日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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デカイが、ウッド仕様は意外と持ちやすく、暖かく軽く感じる。圧倒的な存在感だ

 筆者の衝動買いには、まったく理由なく、光速でビビっと来て、気がついたら自宅に持ち帰っていたという純粋な“直線型衝動買い”と、周囲のみんなが同じモノを使っているのに嫌気がさして、同じジャンルの別のモノを衝動的に購入するという、多少ひねくれた“曲線型衝動買い”の二つのケースがある。

 数年前までは、国内市場でもデジタル・オーディオ・プレーヤーには、いくつかのメーカーから比較的個性的な商品も販売されていたが、昨今では、もう右を見ても左を見ても没個性なiPodやiPhoneばかりになってしまった。もちろん、筆者も自宅には、初代iPodをはじめすでに何台か持ってはいるが、中学校の制服のようなお揃いの製品を持ち歩く気になれないのが正直なところだ。

 こんな気持ちはずっと以前から変わらず、iPod全盛時代になっても、Bang&Olfsen社のBeoSound2や、ケンウッド社のMEDIAkeg(HD60GD9 )などの、iPodよりオーディオ的にははるかにHiFiながらマイナーである機種を使い続けてきた。ちょうど、ケンウッド社のMEDIAkegの後継機種を探していたときに、「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」(以降c4)に偶然出会ってしまった。

 c4は、精密メカ好きの日本人にはファンの多いコンシューマー工業製品を多く提供しているドイツの商品だ。製品の開発・販売を行なっているのはColorful Technplogy&Development社という余り聞き覚えのないオーディオメーカーである。日本人が大好きなBMW、ブラウンやLAMYなどとは少しテイストは違うが新しいドイツらしさと、日本のオーディオメーカーが完全に忘れ去ったメーカーとしての圧倒的な個性とプライドを備えた素晴らしい商品だ。

ブランド物のコスメティック的なパッケージングだ

 重厚な黒いパッケージを開けると、見るからにデカい存在感溢れるc4が現れる。片手で持つことはできるが、筆者が今まで使ったプレーヤーの中でも間違いなく最大級サイズだ。パッケージにエンボスされた王冠が商品の存在感に釣り合っている。

AGED(経年変化した)の真鍮的イメージの前面パネルはインパクト絶大だiPodやiPhoneユーザーが見たら驚くケンウッド社のHiFiオーディオプレーヤーのHD60GD9(右から2番目)が、へなちょこな子供に見えてしまう圧倒的なc4(右端)

 c4はデジタル時代にアナログの良さを十分持ち込んだ、極めて愛着がわくデザインと仕様が特徴だ。側面と背面は職人の手彫が施されたウォールナット材を採用しているので、持ったときに極めて手触りが温かい。H・G・ウェルズの「タイム・マシン」にプレーヤーが登場するシーンがあるならきっとこういうデザインだろう。最近はやりの“スチームパンク”的でもある。

エイジングの感じがプレーヤーの大人度と完成度を押し出したデザインだ。持ち歩きによる細かな傷や凹みが気にならないデザインが秀逸だウォールナット材に職人が手彫りしたc4の背面。王冠マークが圧倒的な品質に対する自信の表れか……。使い込めば使い込むほど愛着がわき手放せなくなる
持ちやすいように側面の中央部分が少しだけスリムに削り取られている。使用頻度が比較的多い音量調節のスライド式フェーダー(一番奥)が飛び出している

 6.3mmのヘッドフォン端子や、3.5mmのイヤフォン端子、microSDカードスロット、S/PDIFのIN/OUT端子、ミニUSBポートなど、c4につながるすべての入出力端子は本体底面に集中配置されている。正面には、エイジドブラス・イメージの操作パネルが下3分の2に位置し、クラシカルなイメージのカラー液晶パネルがその上方向に配置されている。

入出力ポートはそのすべてが底面に集中配置されている。左から6.3mmのヘッドフォン端子、3.5mmのイヤフォン端子、その上はmicroSDカードスロット、S/PDIFのINとOUT、miniUSBポート(充電&データ転送用)、通常なら使用しない標準サイズのヘッドフォン端子や、いまや大きい部類のminiUSBが迫力だ

「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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