このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

「まるでロケ番組」のような行楽風景が撮れる進化した最新ビデオカメラたち 第2回

今やズームは50倍超! 侮れないコンパクトモデルの実力

2012年03月06日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ハイエンドとミドルクラスの最大の違い
それは「画質」か「使い勝手」か

 今回各モデルを使ってみて、操作がシンプルでわかりやすいという印象を受けた。特にオート撮影モードにしてしまうと、設定項目はすっきりと整理され、難しいことを考えずに気軽に使えるようになる。タッチパネル操作と合わせてかなり簡単に使える。

 サイズについてはいずれもかなり小さく、女性や子供の小さな手でもしっかりとグリップできるコンパクトさだ。また、各社ともカラバリを用意しているのもこのクラスの傾向。主要な購買層としてお父さんだけでなく、お母さんも想定していることがわかる。

 画質について、ハイエンドモデルと比べてしまうとその差が思ったより大きいことがわかったのは、個人的にも発見だった。

 最大の要因は高倍率ズームを搭載した光学系が少々無理をしているように思う。ただ、高倍率ズームの威力は屋外での撮影でかなり威力を発揮する。運動会やイベントなどの撮影だけでなく、海や山といった広い場所で使うにも有効だ。

 ミドルクラスモデルは画質に厳しくこだわる人のためのモデルとは言いにくいが、使いやすさが高まった操作性を含め、多くの人が気軽に使いやすいモデルとなっており、そのフレンドリーさこそが最大の魅力だと感じた。

 画質優先か倍率優先かは、いろいろと悩ましい部分ではあるが、そのどちらもスマホの内蔵カメラには真似のできない性能であり、ともに専用機であるHDビデオカメラのアドバンテージを主張する重要なものであると感じた。

 そして最終回となる次回は、先進性の高い無線LAN搭載の2モデルを使って、その機能や使い勝手を詳しく紹介していく。

 スマホならば当然のようにできる機能をビデオ撮影専用機が備えるというアプローチは有効だし、なによりケーブル接続やメモリーカードの出し入れなしで動画を転送できるメリットは大きい。どこまで手軽に使えるようになっているか、筆者も興味津々だ。


■Amazon.co.jpで購入

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中