ミドルクラスでは暗い場所はやや厳しい?
続く夜の街のシーンは、どうしても暗部の再現は苦しくなる傾向で各社の上位モデルとの差がよりはっきりと出てしまった。
ソニーのCX270やキヤノンのHF R31は、ノイズは目立ちやすくなるものの暗部を可能な限り再現しようとしており、パナソニックのV300MとJVCケンウッドのGZ-VX770は、ノイズ抑制を優先して暗部は黒く潰してしまっている。
このように画作りの方向性はあるものの、いずれも上級機と比べると不満を感じる。こればかりはコストの差でもあるため、仕方がない部分だろう。
暗室でのカラーペンの撮影(真っ暗な場所でスマホの画面の明かりのみで撮影)は予想通りかなり厳しかった。
結果的に最も優秀だったのはソニーのCX270だが、上位機と比べれば最下位に及ぶかどうかというレベルだ。
暗部の再現となると、光学系や撮像素子、映像処理回路などすべての実力が求められるので、この結果は仕方がないだろう。このあたりを含めて考えると、低照度撮影や夜の街の雰囲気を撮りたいと思う人は、画質にこだわったモデルを選んだ方がいいということだ。
ちなみに前回も含め、ビデオカメラには大体LEDライトがついているので、こんなシチュエーションで撮るのは稀なケースである。他人に迷惑がかかるなど、暗い場所で光らせてはいけない撮影シチュエーションを想定している人のみが気にすべき部分である。
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