このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第179回

発売時に買い損ねたモンブランのドキュメントマーカーを探索買い

2012年02月10日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

適切なホールド感でリフィルを収納できる

 早速、ドキュメントマーカーの本体を2つに分割してみた。マーカーのリフィルは、インクの染み出す先端部分のすぐ下のプラスティック部分が斜めにカットされており、本体キャップと確実に結合し、蛍光マーカー独特の先端の斜めカットを常に意図した一定の角度にホールドできるように工夫されている。

ペン本体を2分割してリフィルを入れる

リフィル先端の独特の構造が、リフィルをペン本体に確実に収納できるようにガイドしている

 高級なモデルガンを組み立てるような感覚で、本体先端側のパーツに位置を合わせ、リフィルを挿入すると斜めカットのガイドのおかげで、自然とスムースに先端が位置決めされる。そしてドキュメントマーカーの後ろ部分をねじ込んで行くと、確実な感覚でリフィルを固定してくれる。

リフィルは確実に固定され、完璧な安心感が生まれる

 ドキュメントマーカーのゴールドクリップの付け根部分には、本体と同色の小さなドットマークが付けられており、同社のほかの筆記具とともに胸ポケットに挿した時でも、上からひと目でドキュメントマーカーとわかるアイコンとなっている。

ポケットに入っているときもほかのペンと間違わないように小さなドットマークがクリップに

マーカーの先端が露出する辺り、斜めカットやホールの丁寧なえぐりがモンブランのクラフトマンシップを感じさせてくれる

 最初は、万年筆のパーツをただ流用したに過ぎないと思っていたドキュメントマーカーだが、先端部分の細かな構造はすぐにそれが間違いだと分かる堅実な姿勢を表わしている。

 廉価なスタビロ社のナビゲーター蛍光マーカーをそっくりそのまま収納できる、カジュアルなパラダイスペンカンパニーの“シェルパ”ケースを除いて、極太のペン先を上手く活用してマーカー機能を実現したペリカン社の「M205 DUO」も、モンブラン社のドキュメントマーカーもブランドの伝統と品質を詰め込んだ傑作だ。

それぞれ個性があって楽しい海外製贅沢マーカー。上から、スタビロのマーカーを使用したシェルパ、ペリカンのDUO205、モンブランのドキュメントマーカー。日本からはどうして登場しない?

 ただ、モンブラン初心者の筆者は、筆記しようとしてキャップを外すとき、背伸びをして買った「マイスターシュテュック149」の高級感覚あふれるネジ込み式と、あっさりキャップを力づくで引き抜くドキュメントマーカーの関係が怪しくなってきそうで、少し混乱気味だ。

モンブラン マイスターシュテュック 149(上)と ドキュメントマーカー マイスターシュテュック ル・グラン 166(下)の組み合わせは大人な筆記具セットの代表だ


T教授

今回の衝動買い

アイテム:モンブラン「ドキュメントマーカー マイスターシュテュック ル・グラン 166」
価格:発売時は4万2000円(交換用リフィルは約1000円)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン