ギターアンプも“天才が閃きで造る時代”ではなく、長い間に積み重ねた個々の技術と、その新しい組合せで画期的な商品を造り出せる時代になったのだろう。歴史とは素晴らしい。THR5もアンプ・シミュレーターの機能が全体の音造りに大きく貢献している。コーラスやトレモロ、スプリングリバーブを始めとするエフェクト機能や、ボリューム、マスター、ゲインの組み合わせでどんなサウンドでも合成できてしまう。
イージーにダイナミックなサウンド変化を活用するなら、“AMPタイプ”だけを選択することで、クリーンな真空管トーンから、ハードな歪み感たっぷりのCRUNCH、大英帝国風ギターアンプのBRIT HI、コンプレッション感たっぷりのソフトな歪み感のMODERNまで自由自在だ。GAINとMASTERの両ツマミで、更にサウンドの幅に変化を創り出すことができる。
THR5では、45年前のヤマハのエレキギターでも、比較的新しいギブソンSGでも同じようなサウンド創りが可能だった。上位モデルのTHR10なら、コントロール系のツマミに“BASS”“MIDDLE”“TREBLE”“TONE”があり、よりバリエーションあるセッティングが可能だが、現在の筆者には“猫に小判”状態だ。
より音質や微妙な音の表情にこだわりたいユーザーなら、THR5と「THR Editor」をインストールしたパソコンをUSBケーブルで接続し、サウンド設定のパラメーターを細かく編集設定することもできる。また、付属のDVDからスタインバーグ社の「Cubase AI」をパソコンに導入すれば、THR5上での演奏をパソコン側で録音したり編集することも可能だ。
意外と楽しいのは、パソコン内の音楽コンテンツや、iPod、iPhone、iPadなどのコンテンツをTHR5で再生すること。昨今、大量に発売されているiPhone用外部スピーカーと比べても一歩も引けをとらないダイナミックで高品質な素晴らしい音が楽しめる。筆者は、最近購入したインターネットラジオのサウンド・アウトプット・デバイスとしても活用している。
極めてコンパクトサイズのTHR5は、デスクトップ(机上)に置いて、ネットサーフィンしながらギターを弾いたり、iPhoneでダウンロードした音楽を思い立ったときにいつでもプレーバックするのに最適なミニギターアンプだ。時には単3アルカリ電池を8本を押し込んでアウトドアに持ち出すのも良いだろう。筆者は、家中のエネループを動員したら10本あったのでかろうじて合格だ。THR5ギターアンプは、弘法は選ぶが筆は選ばないオールラウンドな現代的なアンプだろう。
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今回の衝動買い
アイテム:ヤマハ「ギターアンプリファイヤー THR5」
価格:1万9800円(Amazonにて購入)
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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