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最新/高機能NASを手に入れろ! 第2回

NAS製品の種類と選び方をつかむ

2011年12月14日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 大容量ストレージとして注目されているNAS。有線/無線LANの形でネットワークに繋ぐだけで、複数のPCやデジタル家電などでファイル/音楽/動画などの共有が可能だ。最近ではスマートフォンやタブレット機器で外出先からアクセスできる機能の需要も高まってきている。

 しかし、NAS製品はさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか分かりにくい状況だ。安価な製品から高価なものまで、価格帯もバラバラである。「NASを導入したいけど、何を買えばいいか分からない」という人も多いだろう。

 そこで今回は、NAS製品の種類と選び方について紹介する。この記事を参考に、自分に合ったNAS製品を選んでほしい。

無線LANルーターを利用して
NAS環境を構築

 NASをいきなり購入するのは気が引けるという方は、USB接続の外付HDDやUSBメモリーをつなぐことでNAS化できる無線LANルーターをまずチェックしてみよう。これら無線LANルーターでも、メディアサーバー機能やリモートアクセス機能を使えるほか、画像/動画を共有したり、スマートフォンやタブレットで外出先からアクセスすることが可能だ。外付けHDDよりも活用の幅が広がるため、NASの便利さが分かりやすくなる。

NECアクセステクニカの無線LANルーター「AtermWR9500N(HPモデル)イーサーネットコンバータセット PA-WR9500N-HP/E」

USBメモリーを装着するだけで、簡易NAS化できる

 ただし、これら無線LANルーターに接続できるUSB機器は1台のみという場合がほとんどで、USB接続のHDDをつなぐ場合はFAT32形式でフォーマットされている必要がある。FAT32形式では、1ファイルあたりの最大容量は4GBという制限があり、動画ファイルなど大きめのデータを置くのは避けたほうがいい。あくまで、手っ取り早く勉強するための簡易NASとするべきだ。

より本格的に利用したいなら、
テレビ関連/DLNA対応をチェック

 NAS製品は数多くリリースされているが、大きく分けると家庭向けとSOHO/企業向けの2ジャンルの製品が存在する。

 家庭向けNAS製品は安価に購入できるぶん、搭載可能なHDDが1〜2台と比較的少ない。また、画像/音楽/動画などをほかの機器と共有できる機能が充実しているのが特徴だ。2台のHDDを搭載するモデルでは、RAID-1によるミラーリングも可能なものもある。個人利用でならサーバー用途でもバックアップ用途でも、家庭向け製品で十分だろう。

 家庭向けのNASで主流なのは、すでにHDDがセットされた組み込み済みの製品だ。容量は500GB〜4TBの間で用意されており、特に1TBか2TBのモデルが多い。価格は2万円台からと、外付けHDDに比べると割高に感じるかもしれないが、NASならではのさまざまな機器でデータを手軽に共有できるというメリットがある。

左が、アイ・オー・データ機器の「HDL2-A」シリーズ、右がバッファローの「LS-WVL/R1」シリーズ。どちらも最大容量6TBのモデルが存在し、高速なファイルアクセスを特徴としている

 また現在では、ほぼすべてのメーカーがスマートフォン/タブレット(Andoird/iPhone/iPod touch/iPad)のサポートをうたっており、便利に使えるはずだ。東芝の液晶テレビ「レグザ」を持っている方なら、テレビ番組をほとんどのNASに直接録画できる。録画したテレビ番組の視聴に関しては、日本のメーカーであればDLNA/DTCP-IPの両方をサポートしているNAS製品を発売しており、AV環境に組み込みやすい。

「スカパー!HD録画」をサポートする、アイ・オー・データ機器の「RECBOX」(「HVL-AV」シリーズ)

バッファローの「LS-AVL/A」シリーズも対応している

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