地デジ番組の録画データに大作ゲーム、仕事用のデータなど、今どきはサイズの大きいファイルを扱う機会が多い。しかも、メインマシンとしてノートPCを常用するユーザーが増えており、大容量HDDを搭載しやすいデスクトップPCに比べて、HDDの空き容量がひっ迫しやすくなっている。一般的な家庭でも1人1PCという環境が多いため、HDDの増設を真剣に検討している人は少なくないだろう。
そんな人にぜひオススメしたいのが、手軽でリーズナブルな「NAS」(ナス)だ。ほんの数年前までは、NASといえば「高価で難しいもの」と相場が決まっていたが、現在は驚くほど安く、しかも簡単に環境を構築できる。新製品も続々と登場し、個人向け大容量ストレージの新たな選択肢として注目されているのだ。
NASとは何か? 外付けHDDと何が違う?
まずはじめにNASとはどのようなものなのか、簡単に説明しよう。
NASとは、「Network Attached Storage」の略で、直訳すると「ネットワークに接続されたストレージ」だ。簡単に説明すると「LAN接続のHDD」といえるだろう。一般的な外付けHDDはUSB/IEEE 1394ケーブルでPCに接続するが、NASはLANケーブルでネットワークに接続する。外付けHDDの場合、接続しているマシン1台でしか利用できないのに対し、NASはネットワークに接続されている複数のマシンからファイルを読み書きしたり、データを共有したりできる。
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