世の中の節電志向を完全に無視するかのごとく、これまでASCII.jpは節電よりも「萌え」や「PCパーツ」に重きを置いてきたが、コミケが終わって虚脱感溢れる今、時流に乗って節電することを真剣に考えてみよう(冬コミまでは)。
節電の筆頭として人気急上昇中なのがLED電球。この特集ではLED電球を理解し、そして失敗しないLED電球選びを紹介する。
さて、節電に迫られて電気店でもD.I.Y店でもLED電球が大量に並べられているが、実際LED電球を買ってみると意外に暗かったり、そもそもそれを買っていいのかどうか分からないという経験があるだろう。そう、たとえるなら白熱電球は攻略が簡単なサブヒロインで、挿せば何とかなるヤツだが、
LED電球はなかなか落としづらいメインヒロインで、金髪ツインテールのツンデレ系なのだ!
ここでは、ツンデレLED電球娘をうまくたらし込んで、いいようにソケットに挿せる攻略方法を紹介していこう。
口金と電球に挟まれた絶対領域が不可欠
パソコンのパワーランプやHDDアクセスランプのLEDは、まったく熱を出さないが眩しいほど輝く。LED電球も熱をまったく出さないように思えるが、10分も点灯しているとさわれないほど熱くなり、実際電気エネルギーの30%を熱としてロスしてしまっている。もっとも、それでも白熱電球に比べれば消費電力はほぼ1/10以下と、省エネ電球なのだが。つまりパソコンで使われているLEDの仲間とは言え、電球で使われている「パワーLED」というのは同じLEDでも少し毛色が違ったものである。
さてLED電球が発する熱は、LED電球の象徴とも言える発光部分とソケットで挟まれる絶対領域から放出される。たいていアルミ製になっていて、マザーボードのチップセットのように凸凹がついたヒートシンクを備え、放熱効率を上げているものが多い。
LED電球のパッケージを見ると「風呂場や室外の密閉された照明では使えません」という注意書きがあるが、これは大量に熱を発生するパワーLEDを使っているためだ。しかもこのパワーLED、自ら熱を出すっていうのに熱に弱いなんていう、かよわい女の子の一面も持っている。そのため、密閉されていると熱の逃げ場所がなくなってしまい、LED電球の寿命を縮めてしまうというヤンデレさも兼ね備えた難攻不落のヒロインでもある。
とはいえ、明るさを抑え発熱量を減らした「密閉照明対応」のLED電球もあるので、風呂場や外灯に使う場合はこちらを購入することをオススメする。
この連載の記事
-
第3回
トピックス
夏休みの工作に! LEDで偽札判定機や暗視スコープを作成 -
第2回
トピックス
省エネのLED電球で本当に電気代を節約できるのか!? -
トピックス
節電節約! LEDで生活が変わる! - この連載の一覧へ