白熱電球をLED電球にするとツンな一面が!
白熱電球は、ほぼ全天球の360度を明るく照らせるが、LED電球のほとんどは下半分の120~180度が照らせるぐらいだ。ここで問題になるのが、こんな照明機器。
これはホテルのベッド脇なんかに置いてあるシェードランプだが、白熱電灯の場合は光が全体に回るので、机の手元から天井、シェード越しに部屋が柔らかく照らし出される。が! これをLED電球に替えると、上半分しか光らないので手元は真っ暗、部屋も暗いが、天井だけは異様に明るいという光の偏りができてしまうのだ。
それぞれの明るさを測定器で調べると、次のような結果となった。
計測場所/電球の種類 | 白熱電球 | 電球型蛍光灯 | LED電球 |
---|---|---|---|
照明の真下 | 406ルクス | 227ルクス | 37ルクス |
照明の手前50cm | 66ルクス | 20ルクス | 5ルクス |
照明の横50cm | 71ルクス | 35ルクス | 4ルクス |
照明の上50cm | 222ルクス | 170ルクス | 147ルクス |
グラフにすると、照明の下から横にかけてが極端に暗いことが分かるだろう。
次に電球単体で光りがどのように広がるかを調べたのが次の写真だ。
また、側壁に横付けしている照明機器も問題が……。これは筆者宅のトイレの照明なのだが、白熱電灯と同じ60W相当のLED電球に差し替えたところ、トイレで読書するには辛いほど暗くなってしまった。
つまりLED電球は、発光部のてっぺんでは眩しく光るが、発光部の横はそれほど光らない。このためトイレの照明をLED電球に変えたら、反対側の壁をギラギラと照らすが、手元は暗くどんよりになってしまったというわけ。
こんなときは、ペットボトルとD.I.Y店で売っているアルミテープでリフレクタ(反射板)を作ってやるといいだろう。次のページで解説する。
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