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節電節約! LEDで生活が変わる! 第1回

LED電球は家電における金髪ツインテールのツンデレだ!

2011年08月17日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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白熱電球をLED電球にするとツンな一面が!

 白熱電球は、ほぼ全天球の360度を明るく照らせるが、LED電球のほとんどは下半分の120~180度が照らせるぐらいだ。ここで問題になるのが、こんな照明機器。

ホテルのベッド脇やデスクの照明としてよく設置されているシェードライト

 これはホテルのベッド脇なんかに置いてあるシェードランプだが、白熱電灯の場合は光が全体に回るので、机の手元から天井、シェード越しに部屋が柔らかく照らし出される。が! これをLED電球に替えると、上半分しか光らないので手元は真っ暗、部屋も暗いが、天井だけは異様に明るいという光の偏りができてしまうのだ。

60Wの白熱電球をつけた場合、照明の回りが均一に明るくなっている

60W相当の電球型蛍光灯をつけた場合。わずかに床が暗いが光りの広がりは白熱電球とさほど変わらない

LED電球は上半分しか光らないので、横と床はかなり暗く照明として機能していない

 それぞれの明るさを測定器で調べると、次のような結果となった。

計測場所/電球の種類 白熱電球 電球型蛍光灯 LED電球
照明の真下406ルクス227ルクス37ルクス
照明の手前50cm66ルクス20ルクス5ルクス
照明の横50cm71ルクス35ルクス4ルクス
照明の上50cm222ルクス170ルクス147ルクス

 グラフにすると、照明の下から横にかけてが極端に暗いことが分かるだろう。

照明の上50cm(グラフ右)の部分では、白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球はそれほど明るさに違いがないが、下と横にはまったく光りが広がっていないことが分かる

 次に電球単体で光りがどのように広がるかを調べたのが次の写真だ。

左から白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球。LED電球は上向きにおよそ120度の範囲にしか光りが広がらない

 また、側壁に横付けしている照明機器も問題が……。これは筆者宅のトイレの照明なのだが、白熱電灯と同じ60W相当のLED電球に差し替えたところ、トイレで読書するには辛いほど暗くなってしまった。

 つまりLED電球は、発光部のてっぺんでは眩しく光るが、発光部の横はそれほど光らない。このためトイレの照明をLED電球に変えたら、反対側の壁をギラギラと照らすが、手元は暗くどんよりになってしまったというわけ。

 こんなときは、ペットボトルとD.I.Y店で売っているアルミテープでリフレクタ(反射板)を作ってやるといいだろう。次のページで解説する。

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