このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

使えばわかる!IPv6入門第8回

老舗のIPv6サービスを使ってみよう

NVR500でフレッツ・ドットネットに接続する

2011年07月12日 06時00分更新

文● 伊藤玄蕃

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今回は、IPv6環境でのアプリケーションサービスに視点を移す。紹介するのは、Bフレッツ用にNTT東日本が提供してきた老舗のIPv6サービス「FLET'S.Net(フレッツ・ドットネット)」だ。

IPv6とキラーアプリケーション

 この連載で見てきたように、IPv6のアドレス自動構成機能は非常に強力で、エンドユーザーにはネットワークの知識をほとんど要求しない。こうした機能は、ネットワーク接続それ自体を目的とせず、ある目的のために“たまたま”IP通信を必要とするユーザーにとって非常に重要だ。使えるIPアドレスが事実上無限大に増え、そのIPアドレスが自動的に構成されるメリットは非常に大きい。

 一方で、「IPv6にしてうれしいことがあるの?IPv4で十分だったのに!」「IPv4アドレスが枯渇しなければ、IPv6なんて使わないで済むでしょ?」という意見も根強い。つまり、IPv6を利用しなければ実現できないアプリケーション、それを使うためにIPv6が積極的に導入される、そういった「キラーアプリケーション」が渇望されてきたのも事実だ。

 残念ながら、まだ「これがIPv6のキラーアプリケーションだ!」というアプリケーションは現われていない。しかし、少しずつIPv6の特性を活かしたアプリケーションは増えている。

 今回は、その中では老舗といえる「FLET'S.Net(フレッツ・ドットネット)」を使ってみる。フレッツ・ドットネットは、2004年1月からNTT東日本が提供しているアプリケーションサービスで、7年以上の実績を持つ。NTT西日本では類似のサービスを「フレッツ・v6アプリ」という名前で提供しているが、提供される機能はかなり異なる。なお、NTT東日本はBフレッツの提供を終了しており、代わって提供中の「フレッツ 光ネクスト」ではフレッツ・ドットネットの提供は行なっていない

フレッツ・ドットネットはどのようなサービス?

 NTT東日本のフレッツ・ドットネットは、Bフレッツ/フレッツ・ADSLのオプションサービスとして提供が始まった。利用料金は標準で月額300円と高くはない。NTT東日本のBフレッツ/フレッツ・ADSLのユーザーであれば、工事費は無料で申し込んでから約1時間後に使える、という手軽なサービスだ。

 NTT東日本の説明資料では、フレッツ・ドットネットの目玉機能は以下の3つである。

  1. 大容量「ファイル」転送
  2. カンタン・キレイな「ビデオチャット」
  3. 最大1GB(標準100MB)・安心の「ファイル共有」

 これらは無料で提供される専用ソフトウェア「FLET'S.Netメッセンジャー」を介して利用する。この3つのほかに「SIP(Session Initiation Protocol)」によるテレビ電話サービスも提供される(図1)。

図1 フレッツ・ドットネットでできること(フレッツ・ドットネットのサイトより)

 フレッツ・ドットネットは、NTT東日本の「フレッツ網(地域IP網)」の内部用のサービスであり、インターネットとは切り離されている。そのため、ファイル転送やチャット、インスタントメッセージの相手は、フレッツ・ドットネット間のみで利用できる。ファイル共有サービスも同様だ。

フレッツ・ドットネットの申し込み

 フレッツ・ドットネットの申し込みと設定は、2つの方法がある。簡単なのは、フレッツ・ドットネットの「サービス内容」のページにある「FLETE'S.Netスターターキット」をダウンロードして行なう方法だ。ただし、けっこう時間がかかる。

 もう1つは、フレッツ・ドットネットの「ご利用ガイド」のページにあるマニュアル「FLET'S.Netご利用ガイド【お申し込み編】」に沿って行なう方法だ。気が短い人はこちらのほうがよい。

 いずれの方法を取るにせよ、申し込みが完了してからNTT東日本による設定作業が完了するまで、1時間ほど待たされる。1時間たったら、フレッツ・ドットネット用のIPv6設定、FdNネームの登録、「FLET'S.Netメッセンジャー」のインストールと設定、といった具合に進む。途中の待ち時間を入れて、2時間程度はみておいたほうがよい。

(次ページ、「NVR500の設定」に続く)


 

前へ 1 2 次へ

この連載の記事
ピックアップ