6月日、NTTコミュニケーションズと日本マイクロソフトは、ハイブリッドクラウドサービスにおける協業の拡大を発表した。両社は現在、パブリッククラウドプラットフォーム「Windows Azure Platform」に関する協業を行なっているが、これを2011年中に開始予定の「Office 365」にまで広げる。
NTTコミュニケーションズは、企業の基幹システムや情報インフラ基盤に対応する同社のハイブリッドクラウドサービス「Bizホスティング エンタープライズ」にOffice 365を組み合わせる。具体的には、複数クラウド間をつなぐ「オーケストレーションサービス」として、オンプレミスのActive Directory認証で、Office 365へのシングルサインオンを実現するActive Directory連携サービス「ADFS:Active Directory Federation Services」を、2011年中の予定としているOffice 365の正式提供時に提供する。
また、Bizホスティング エンタープライズで提供している、Windows Azureの自動スケールアウトやスケジューリングなどを行なえるソリューション「Azureハイブリッドオプション」も含めて、ハイブリッドクラウドソリューションを強化していくという。
一方、日本マイクロソフトは、日本国内の有料利用数が30万強のビジネスアプリケーションのクラウドサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」を中心に「Windows Azure Platform」やCRMサービス「Dynamics CRM Online」などクラウドサービスにおいて、NTTコミュニケーションズと協力して市場展開を行なう。
さらに同社では、PC管理サービス「Windows Intune」など、今後もパブリッククラウドサービスの拡充をはかり、NTTコミュニケーションズと協力しながら、企業におけるクラウド利用を推進するとしている。