このページの本文へ

最強のSMB向けストレージを探せ!

高機能RAIDとデュアルコアAtomで性能も◎!

元祖RAID屋PROMISEが作ったNAS「NSx700」の実力

2011年03月30日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PROMISEテクノロジーの「SmartStor NSx700シリーズ」は、企業向け製品に求められるデータ保護機能を充実させたSMB向けのNASキットだ。周辺機器メーカーとの差別化ポイントについて、同社のセールス&マーケティングディレクターである鯉田潮氏に聞いた。

RAIDエンジンに便利な拡張機能をプラス

 PROMISEテクノロジーといえばIDE RAIDカードの始祖として知られているが、企業やデータセンター向けのストレージも高い実績を誇っている。そのPROMISEテクノロジーが3月に発表したのが、デスクトップ型NASキット「SmartStor NSx700シリーズ」(以下、NSx700)である。最近では国内の周辺機器メーカーとは異なる高機能・コストパフォーマンスを売りにするQNAPやシーカス、Droboなどのアキバ系NAS/NASキットに人気が集まっている。PROMISENSx700シリーズもこうした製品の1つとして位置づけられるだろう。

PROMISEテクノロジー セールス&マーケティングディレクターである鯉田潮氏

 NSx700はHDDを6台装着できる「NS6700」と4台装着できる「NS4700」の2モデルが用意されており、SATA対応のHDDを別途搭載することでNASやiSCSIストレージとして機能する。「3TBの4Kセクタのドライブにも対応しているのは、まだ珍しいです」(鯉田氏)とのことだ。両者は、ともにインテルのデュアルコアのAtomプロセッサーと2つのギガビットEthernetポートを搭載しており、2本束ねて最大210MB/s(iSCSI時)という高いパフォーマンスを実現する。「ギガビットの限界に近い速度を実現しており、同クラスの製品では最高のパフォーマンスといってよいです」と鯉田氏はアピールする。

HDDを4台装着できる「NS4700」、6台装着できる「NS6700」

 こうした高いパフォーマンスとともに売りになるのは、やはり20年以上培ってきたRAIDの技術だ。NSx700のRAIDエンジンは、RAID 0/1/5/6などのほか、RAID1/3/5のアレイをミラーリングするRAID10/30/50などもサポートする(RAID30と50は6700のみ対応)。またRAIDレベル以外にも、データ保護やパフォーマンス向上を実現する独自技術を搭載する。

 たとえば、PDM(Predictive Data Migration)はドライブの状態を常時監視し、破損の超候のあるHDDからあらかじめスペアディスクにデータを移動させておく機能。通常のRAIDにおいて、リビルド中に障害が起こるとデータは危険になり、パフォーマンスも落ちる。しかし、「PDMを使えば、リビルド時間も短縮できますし、パフォーマンスも落ちません」(鯉田氏)という特徴を持つ。その他、常時ドライブの健康度を調べる「メディアパトロール」、データとパリティの整合性を検証する「冗長化チェック」、ドライブの追加時にRAIDレベルをオンラインで変える「RAIDレベルマイグレーション」など、管理者にとってうれしい機能が満載だ。

バックアップ機能もてんこ盛り

 SMB向け製品でありながら、企業向けのNASということで、機能は豊富だ。たとえば、PXEやTFTP、WinBootなどによるディスクレスブートを今回サポートしている。また、多彩なバックアップをサポートしており、Windows標準ツールによるクライアントPCのバックアップのほか、NAS同士のRSYNC、最大32までのスナップショット、Amazon S3へのバックアップまで可能になっている。非常に先進的といえる。さらにアクロニスの専用バックアップソフトが同梱されており、無制限でバックアップがとれる。「クライアントだけではなく、サーバーOSもサポートしています。これも珍しいです」(鯉田氏)という。

 その他、USBドライブにログを書き出す機能やクライアントからの接続を制御するファイアウォール、ドライブを省電力化するMAIDなどの機能もサポート。個人向けのメディア配信機能もきっちり搭載しており、とにかくなんでもできるという印象。GUIも完全日本語化されており、操作性も良さそうだ。

動作状態を一目でチェックできるダッシュボード

 価格はオープンプライスだが、4ベイが8万円台、6ベイが11万円台程度になる。周辺機器メーカーの価格に比べるとやや高いが、鯉田氏は「独自のRAIDエンジンやファームウェアの開発にパワーを割いている結果です。企業向けの機能や性能といった価値を評価してもらいたいです」と、あえて価格では勝負しないと話す。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この特集の記事
ピックアップ