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週刊 PC&周辺機器レビュー第89回

HD時代の新しい“どこでもTV” Slingbox PRO-HD

2011年02月04日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Slingbox PRO-HD

 まねきTV訴訟のニュースで、久しぶりに「ロケフリ」ことソニーの「ロケーションフリー」を思い出した方もおられるだろう。ロケフリはテレビチューナーを内蔵したビデオエンコーダーユニットを使い、受信したテレビ放送をネット配信用動画にリアルタイム変換。その映像をLANやインターネット回線を経由して、どこでも好きな場所で見られるというソリューションだ。

 ただし、ロケフリは基本的にアナログ放送向けのソリューションで、現在主流のハイビジョンデジタル放送(以下HD放送)には対応していない。テレビチューナー側のアナログ出力を使って、HD放送をアナログ品質まで落とせば対応可能とはいえ、せっかくのHD放送なのだからなるべくなら高品質で見たいものだ。

 ロケフリと同種の製品として、日本でも販売されていたのが米Sling Media社の「Slingbox」だ。国内ではアイ・オー・データ機器が販売していたこともあり、ユーザー数も少なくない。金塊のような形容しがたい独特の形状に見覚えのある方もいるだろう。

Slingbox PRO-HD Slingbox PRO-HD

 現在のSlingboxシリーズには、HDの映像入力に対応した「Slingbox PRO-HD」がラインナップされている。米国では2010年から発売されているので、個人輸入で入手しているユーザーもいる。そのSlingbox PRO-HDが、イーフロンティアによって2月上旬から国内向けに販売されることとなった。価格はオープンプライスで、同社直販サイトでの販売価格は3万4980円。今回はこのSlingbox PRO-HDについて評価してみたい。

奇抜な形状は継承 HDの映像入力はコンポーネント入力

初代Slingbox
初代Slingbox

 Slingboxシリーズは本体形状の奇抜さ(ASCII24時代の記事では「板チョコ型」と呼称)がひとつの特徴であったが、HD版たるSlingbox PRO-HDでも、その基本形状は受け継がれている。形状は奥行き方向が小さい台形で、前面側にはスピーカー風に小さい穴がいくつも並び、ステータスを示すLEDライト以外、ボタンやコネクターの類はない。背面側にはコネクター類が集中している。

 本体のサイズは、幅337×奥行き143×高さ59mm(実測値)。重さは約1.8kg。薄型液晶テレビの上に置くのは難しいが、HDDレコーダーや多チャンネル放送用チューナーユニットの上になら楽に置けるだろう(もちろん、下になる側の放熱を妨げない場合の話)。

Slingbox PRO-HDの背面
Slingbox PRO-HDの背面。基本的に映像・音声入力は上段、出力が下段に並ぶ

 背面には多数のRCAピンジャックが並んでいる。最も重要なHD映像の入力端子としては、3つのピンに分かれたコンポーネントビデオ入力端子が用意されている。デジタル映像用のHDMI端子や、日本ではお馴染みのD端子はない。一方、日本で使われているデジタル家電のHD映像出力は、HDMI端子かD端子と相場が決まっている。そのため、Slingbox PRO-HDでHD映像を扱うには、D端子~コンポーネントビデオ端子の変換ケーブルが必要になる。また、コンポーネントビデオ端子は映像信号しか扱わないため、音声については別途RCAピンジャックのステレオオーディオケーブルか、S/PDIFのオーディオケーブルを使用する。

 D端子~コンポーネントビデオ端子の変換ケーブルは少々ニッチな製品だ。ある程度規模の大きな家電量販店ならば映像ケーブルのコーナーで販売されているだろうが、小規模の店舗では店頭に並んでいないこともあるだろう。イーフロンティアが国内販売する製品については、この変換ケーブルが1本付属するとのことだ。入力可能なHD映像ソースについては、1080i(D端子ではD4)までの対応となっている。もし出力側が1080pで映像出力するように設定されていたら、あらかじめ1080iに変更しておく必要がある。

 アナログソースの映像を入力したい場合は、Sビデオ入力またはコンポジットビデオ入力を使用する。また、Slingbox PRO-HDにはアナログ(NTSC)のテレビチューナーが内蔵されているが、イーフロンティアが国内販売する製品ではサポート外となっている。なお、LANに接続するネットワークインターフェースは、10/100BASE-TX対応となっている。背面にはUSB端子もあるのだが、現状では特に機能を割り当てられていない。

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