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4つの「シームレス」でクラウドの動脈となる

クラウド時代のVPNを再定義する「Universal One」

2011年01月20日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月19日、NTTコミュニケーションズは、クラウド時代の新VPNサービスとして「Universal One」を発表した。数多くのVPNサービスを統合したシンプルなサービスを標榜し、回線二重化標準対応、クラウドとの統合、保守のメニュー化、グローバル対応など多くのトレンドを盛り込んだ。

品質と価格で選ぶシンプルな新VPN

 Universal Oneは、クラウド時代のVPNサービスとして、昨年のNTT Com Forumで提供を明らかにしていた「新VPN(仮称)」を商用化したもの。「統合VPN」のブランドで複数のVPNの使い分けを提案してきたNTTコミュニケーションズが、通信事業者の提供するVPNサービスを再定義する。

 発表会の冒頭、NTTコミュニケーションズ 取締役 ビジネスネットワークサービス事業部長である原 隆一氏は、Universal Oneが登場した背景を3点掲げた。

NTTコミュニケーションズ 取締役 ビジネスネットワークサービス事業部長 原 隆一氏

 1つ目は通信サービスのシンプル化だ。原氏は「専用線やATM、フレームリレーなど、私たちは今まで伝送技術をそのままサービスとして提供してきました。近年では、ブロードバンドのアクセス回線も増え、今では200種類以上のVPNメニューがあります」と過去の通信サービスを振り返った。こうした多種多様なVPNを単一のサービスとして提供し、容易に選択できるようにしなければならないと説明した。

 2つ目に原氏が挙げたのが、クラウドへの対応である。クラウドではネットワーク上にデータやITリソースがあるため、ネットワークは常時使えるのが当たり前。そのため、信頼性を確保するネットワーク冗長化や、エンドツーエンドでの監視や保守を取り込んでいく必要があるという。

 そして3つ目はグローバルサービスとの統合だ。「恥ずかしながら、今まで弊社のサービスは国内と国外が別々に提供されていました。しかし、本来これらはワンストップで提供されるべきです」とのことで、単一のサービスで国内とグローバルを意識せず利用できるサービスが求められる。

 こうした3つの要件を満たすのが、今回提供されるUniversal Oneだ。品質と価格をベースにしたシンプルなメニュー選択、クラウド利用を前提とした高い信頼性・可用性、そしてグローバルとの統合などを実現し、新たな時代の企業ネットワークとして利用できるサービスだと説明した。サービス名のUniversal Oneには「グローバルを意識したシームレスなサービスという意味を込めました。また、いろんなVPNサービスを一体化するという意味も含まれています」(原氏)という。

既存の垣根を取り払う4つの「シームレス」の中身

NTTコミュニケーションズ ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部 中矢順一郎氏

 Universal Oneの詳細については、ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部 中矢順一郎氏が解説した。中矢氏はICTの動向やクラウドの市場予測などを説明した後、現在のネットワークの課題を提示。従来は、レイヤや回線種別ごとに複数のネットワークを組み合わせたり、クラウド利用のための専用回線が必要だったり、複雑な二重化を構成しなければならない、といった課題があると説明した。これに対して、Univesal Oneでは「クラウドの力を最大化するネットワーク」(中矢氏)として、これら従来の課題を解決する。

オフィスからクラウドまであらゆるものをシームレスにつなぐ「Universal One」

 Universal Oneでは閉域網とクラウドを直結して安全に利用できる「クラウドシームレス」、L2/L3を1つのサービスで提供する「レイヤシームレス」、端末からクラウドまですべてを管理対象とする「シームレスオペレーション」、そして国内外のネットワークを統合する「グローバルシームレス」という4つのシームレスを実現するという。

 サービスは品質に応じて回線稼働率99.9999%以上の「プレミアムプラン」、99.999%以上の「ギャランテプラン」「バーストプラン」、99.99%以上の「ベストエフォートプラン」の4つが用意されている。こうしたシンプルなサービス体系のため、プランと帯域、オプションの選択という3ステップでサービスが選定できる。

品質によって4種類のメニューをが用意されている

 また、宅内装置として「Universal Oneターミナル」が提供され、ワイヤレスやフレッツアクセスなど回線バックアップ機能が標準で用意される。ここらへんはクラウドへの接続性を確実にするための施策といえる。また、NTTコミュニケーションズのクラウドサービス「BizCITY」への接続を行なうアプリケーションGWの料金が不要になり、閉域網から無料で閉域網クラウドを利用できるようになった。さらにターミナルからクラウドまでエンドツーエンドでの監視が提供され、高度な保守オプションもサービスとして用意される。

 価格(税込)はメイン回線にフレッツアクセス、ワイヤレスのバックアップ回線を採用した、稼働率99.99%のベストエフォートプラン(L3)が月額1万6800円。メイン回線にイーサアクセス、ワイヤレスのバックアップ回線を採用し、確保帯域10%、稼働率99.999%のバーストプランが100Mbpsで31万5000円、10Mbpsで9万4500円などとなっている。データセンター、本社、支社、営業所などの拠点間接続の例を挙げ、約30%のコスト削減が可能になる例も紹介された。

4サービスのL3タイプの料金表。品質や確保帯域によって価格が上がる

Universal Oneに移行することで、高いコストパフォーマンスを実現した例

 サービスの提供は2011年の4月で、7月には既存のVPNとの接続オプションが提供。2011年の9月以降にグローバルサービスにも対応し、申し込みや請求、故障対応もワンストップで提供するという。

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