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テレビからPCまで! 注目の3D機器を体験しまくる!! 第5回

プラス7万円でできる!? 3Dパソコンを自作する

2010年07月13日 12時00分更新

文● シバタススム

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3D対応BDを再生するのに必要なもの

 ここまで最低限の装備を揃えるのにだいたい7万円だ。3D Vision付属アプリを使ったり、ゲームを楽しむのであればこれで事足りるはず。

 しかし、さらにDVDを3D変換したり、今秋以降に発売が予定されている3D対応のBDタイトルを視聴する場合には、サイバーリンクの再生ソフトウェア「PowerDVD 10」が必要となる。

「PowerDVD 10 Ultra 3D」。直販価格はパッケージ版が1万3440円、ダウンロード版が1万1800円。前のバージョン(8か9)があればアップグレード(ダウンロード版で8800円)も可能

「PowerDVD 10 Ultra 3D」。直販価格はパッケージ版が1万3440円、ダウンロード版が1万1800円。前のバージョン(8か9)があればアップグレード(ダウンロード版で8800円)も可能

 PowerDVD 10はいくつかのエディションが用意されているが、3D対応のBDタイトルの視聴には「PowerDVD 10 Ultra 3D」が必要だ。ちなみに同ソフトは市販のDVDタイトルを2Dから3Dに変換できたが、7月6日に実施されたアップデートにより動画ファイルも変換できるようになった。このため、利用の幅がグンと広がった。

 なお、3D対応BDタイトル再生(ハードウェア支援あり)にあたっての最低動作環境は、Pentium D 950 (3.0GHz)またはAMD Athlon 64 X2 4600+ (2.4GHz) 以上のCPUに2GB以上のメモリーなどとなる。ちなみに、同社は「CyberLink BD & 3D Advisor」 (ベータ版) というPC用再生診断ツールを無償配布している(関連サイト)。

 一通りの3D再生環境は揃えたけど実際に再生できるか心配、という方は試してみるといいだろう。

バッファローの内蔵型BDドライブ「BR3D-12FBS-BK」は3D対応BDタイトル再生が可能な「PowerDVD 9」が付属。一から自作する場合はこちらを購入してもいいかも。価格は2万8500円

バッファローの内蔵型BDドライブ「BR3D-12FBS-BK」は3D対応BDタイトル再生が可能な「PowerDVD 9」が付属。一から自作する場合はこちらを購入してもいいかも。価格は2万8500円

 さらに、光学ドライブはBD-ROMの読み込みが可能なものが必要だ。内蔵タイプならモノにもよるが、大体1万~2万5000円程度で購入できる。

 そして、より完璧を期すなら、5.1chサラウンドスピーカーシステムで音が立体的に聞こえるような環境を組んでみよう。デジタル音声出力が可能なサウンドカードなどを組み込むなら、HDオーディオ対応のAVアンプと接続する、という手もある(アンプは3D対応でなくても構わない)。


実際にインストールしてみよう

 3D Visionの導入は非常にシンプルだ。NVIDIAのグラフィックと3D Visionのドライバーをダウンロード&インストールして、設定ウィザードを走らせるだけでよい。多くのユーザーは迷うことなく設定できるだろう。

 ビデオカード、3D Visionともにドライバーは、パッケージ付属のCDからインストールするのではなく、NVIDIAのサイトから最新のドライバーをダウンロードして使用しよう。古いドライバーでは動作しない場合があるからだ。

NVIDIAのグラフィックドライバーの次に3D Visionのドライバーをインストールすると、設定ウィザードが始まる。ここで指示に従って、IRエミッタを接続し、メガネの電源を入れればよい

NVIDIAのグラフィックドライバーの次に3D Visionのドライバーをインストールすると、設定ウィザードが始まる。ここで指示に従って、IRエミッタを接続し、メガネの電源を入れればよい

 設定では注意する点が1つある。それが、垂直リフレッシュレートの設定だ。蛍光灯下で3Dを楽しむ場合、地域によって蛍光灯の周波数が50Hz(東日本)と60Hz(西日本)で異なるため、蛍光灯の発光周波数と干渉して全体がちらつく場合がある。

 蛍光灯の光を見てちらついている場合には、ウィザードで100Hzと120Hzの切り替えを行なった方がよい。そのままにしていると、長時間の視聴で気持ち悪くなるときがある。

これで3D Visionの準備が完了。奥行感の調整などはNVIDIAのコントロールパネルから行なうことができる

これで3D Visionの準備が完了。奥行感の調整などはNVIDIAのコントロールパネルから行なうことができる

ゲームを3Dでプレイする場合には、IRエミッタのNVIDIAマークのボタンを押して、メガネの電源を入れる。そうすると3Dに対応するゲームであれば自動的に切り替わる

ゲームを3Dでプレイする場合には、IRエミッタのNVIDIAマークのボタンを押して、メガネの電源を入れる。そうすると3Dに対応するゲームであれば自動的に切り替わる

 あとは再生ソフトを導入して設定を行なえばセットアップ完了。PowerDVD 10の場合は、操作パネルの「3D」ボタンを押すと、3Dディスプレーの選択画面が出てくるので、ここで「NVIDIA 3D Vision」と出ている設定を選択する。そしてDVDメディアなどを入れると、自動的にフルスクリーン画面となって3D表示に切り替わる。

これで自作機でも3Dが楽しめる環境を作ることができた

これで自作機でも3Dが楽しめる環境を作ることができた


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