これから楽しくなりそうな3Dパソコン
さて、5回にわたって3Dが楽しめる家電とPCを扱ってきたがいかがだっただろうか? 3Dが流行りだしたと言っても、まだまだ3Dの動画や写真を作るカメラやソフトは出始めたばかりだ。
また、3D対応のBDタイトルもまだ発売されていない。そのため、3Dの本格的な展開は今年の後半頃になってくるだろう。本当の楽しみはこれから始まるのだ。
まだ3Dを体験したことがないユーザーなら、まずは試しに家電量販店などのデモコーナーで試してみて欲しい。もちろん、個人差はあるため、合わないユーザーもいるが、きっと一度体験するとその面白さに魅了されるに違いない。
3Dはハードとソフトが両輪でまわらなければ本格的な普及は望めない。そのため、各メーカーの今後の製品ラインナップに期待したいところだ。
3Dデジカメもいっしょに用意するのがおススメ
現在のところ、自分で3D写真や3D動画を作るのはなかなか大変だ。右目用と左目用の写真と動画を撮影し、それぞれ適切に合成する必要がある。しかし、それをデジカメで簡単に作れてしまうのが、前回さんざん活用した「FinePix REAL3D W1」(実売5万円前後)だ。
一見すると普通のデジカメだが、レンズとセンサーが人間の目のように2つ内蔵されており、これで右目用と左目用の映像や写真を同時に撮れるのだ。
さらに、面白いのは、撮影した画像を再生する液晶も3D対応となっている点。しかも、メガネを掛けなくても裸眼で立体感を見ることができる。メガネを掛けると、オブジェクトが浮き出て見えるが、この裸眼で見る液晶の場合には、液晶の奧に空間があるような感じに見える。
第4回目でも紹介したが、作成したデータは各社の3D対応PCで再生できることが確認できた。3Dをもっと楽しみたいならば、このカメラとも併用すると、自分で作った様々なコンテンツを3Dで楽しむことができるようになる。
実際に筆者も使ってみたが、このカメラを使うことで3Dの楽しさを改めて実感出来たと思う。
ちなみに、FinePix REAL3D W1で撮影した3D映像や画像を3Dテレビに表示できるかというと、そのままではできず、専用のアダプター「FinePix HDP-L1」(実売4000円前後)が必要となる。
FinePix HDP-L1はHDMI出力とSDメモリーカードスロットを搭載したアダプター。FinePix REAL3D W1で撮影した3Dデータが入ったSDメモリーカードを、テレビのHDMI入力に接続したFinePix HDP-L1に差し、本体もしくはリモコンの再生ボタンを押すことで静止画/動画を3Dで表示できる。
3DテレビはHDMI 1.3以上で、720p入力、「サイド・バイ・サイド方式」の入力に対応していればOK。最新の3Dテレビであればほぼ問題ないだろう。
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