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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」第8回

身近なAVアンプの入門機

3D BRAVIAと組み合わせたい! ソニー「STR-DH710」

2010年06月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 3Dテレビを好評発売中のソニーから、AVアンプの入門機「STR-DH710」が発売された(実売価格4万円前後)。本機は、最新モデルとしては当然になりつつある、3D信号の送受信やARC(オーディオリターンチャンネル)などの最新機能をきちんと採用している。


約10万円で5.1chシステムを構築できる

「STR-DH710」
「STR-DH710」

 5万円以下の入門者向けAVアンプは、ここ最近注目度が高まってきているように感じる。地デジ化によるハイビジョンの普及、話題性の大きな3Dと映像系コンテンツの新しい波が立て続けにやってきたことで、テレビの内蔵スピーカーどころか、そもそもステレオスピーカーはAV用のオーディオとしては「時代遅れ」なのではないか? そういう感覚がようやく根付いて来たのかもしれない。もちろん、3Dテレビの人気に乗じて、「ご一緒にホームシアターはいかがですか?」という商売上の狙いもあるだろうけれども。

 手軽なホームシアターとしては、ワンボディのホームシアターセットや、シアターラックなどの製品もあるのだが、AVアンプのメリットはもちろん実際に5本または7本のスピーカーを使った本格的なサラウンドシステムを実現できること。本機は上述の3D対応やARC対応といった点でもホームシアターセットとの差別化が図られている。

 それでいて価格は実売で約4万円。推奨されるスピーカーを組み合わせたとしても、5.1chシステムならおよそ10万円ほどで実現でき、それほど敷居の高いものではない。

 最大の問題は、後方にスピーカーを配置するという点が、(特に奥様の)ライフスタイルに合わないことだと思うが、手のひら大の小型スピーカーを置く、天井から吊すなどの解決法もあり、ハードルはどんどん下がってきていると思う。それを実感したのが、特に操作がどんどん簡単になってきていること。誰でも使える簡単操作は、本機の大きな特徴でもある。

 サイズとしてはAVアンプとしてはさほど大きくはなく、重量も約8kgと扱いやすい。ただし、シャーシは一般的な鋼板にリブを設けて強度を高めた「ホリゾンタルFBエンボスシャーシ」としている。

本体底面 本体底面。放熱用の穴が多数あいている

 上位機では、シャーシに補強材となる梁(ビーム)を追加して強度を高めているが、本機では鋼板そのものにU字型断面の凸凹を設けることで低コストながらも十分な強度を確保している。このあたりの考え方は、上位モデルと同様だ。

背面の端子は比較的少なめで、接続する端子に迷うことはなさそう。スピーカー端子はフロント用のみバナナプラグに対応。サラウンドバック用の端子は、「ドルビープロロジックIIz」のフロントハイと排他使用となる 背面の端子は比較的少なめで、接続する端子に迷うことはなさそう。スピーカー端子はフロント用のみバナナプラグに対応。サラウンドバック用の端子は、「ドルビープロロジックIIz」のフロントハイと排他使用となる

 背面を見ると、映像系の入力が3系統、アナログ入力2系統、デジタル音声入力3系統、そしてHDMI入力が3系統となる。決して多くはないが十分だし、このくらいすっきりした背面の方が、初めてAVアンプを見る人には親しみやすいと思う。最上位モデルなどは背面にぎっしり配列された端子だけで、「素人お断り」の雰囲気を濃厚に醸し出しているのだから。

 惜しむらくは、背面のスピーカー端子がフロント用以外はバネ式の簡易型端子となっている点。固定用のボタンを押してスピーカーの配線を差し込むだけで接続できるのは便利なのだが、太いスピーカーケーブルが入らない。スピーカーケーブルなどもスピーカーなどに付属するものではなく、それなりのグレードのものを使いたいと考えている人は注意したい。

 もうひとつは、iPodなどを接続するにはアナログ音声入力を使うしかないのだが、前面にステレオミニプラグがないため、接続用のケーブルを用意する必要がある。価格を考えると、省略せざるを得ない部分ではあるが、少々物足りない部分ではある。ちなみにポータブルオーディオ用の端子としては、「ウォークマン」専用のDMPORT端子を搭載する。

前面のボタン数は多めで、基本的な操作はほとんど行なえるようになっている 前面のボタン数は多めで、基本的な操作はほとんど行なえるようになっている

 前面の操作ボタン類は比較的多めで、音量調節や入力切り替えだけでなく、サラウンドモードの切り替えやトーンコントロールまで行なえる。

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