メモリや電源、PCケースなどを展開するCORSAIRは、前年のCOMPUTEXに引き続き、グランドハイアットホテルの一室を借り切ってプライベートショウを開催していた。ここでは展示されていたものの中から、特に新型のPCケース「600T」について見ていこう。
スチールだけど質感抜群のミドルタワーPCケース「600T」
昨年のCOMPUTEX TAIPEIにおいてハイエンド向けの800D、その後その下位モデルである700Dを市場に投入したCORSAIRであるが、今回のCOMPUTEX TAIPEI 2010では低価格帯である「600T」を展示していた。特徴はフロント部分の一部のパーツを除いて、すべてスチール製である点だ。とは言え、外観はCORSARらしいシンプルなデザインとなっており、いささかもチープさは感じられない。
フロント側はメッシュ加工されており、オープン5インチベイは×4という構成。そしてフロントの下の部分にはワンタッチで開閉可能な吸気口が配置されている。
また天板の手前側にアクセスユニットが用意されており、USB×4、IEEE1394×1、eSATA×1、アナログ音声入出力×各1のほか、内部のファン回転数を同時にコントロールする大きなボリュームつまみも配置されている。
内部を見てみると、すべての5インチベイ、3.5インチベイはツールレスでの取り付けが可能となっている。とくに6つの3.5インチシャドウベイは3つずつHDDを収納できる2つのキャディで構成されており、長尺のハイエンドビデオカードを使用する際にはこのキャディを1つ外すことにより、ビデオカードを無理なく接続可能だ。
ファンはフロントパネル側と天板フレーム部分に白色LEDを内蔵した20㎝の大型のものがそれぞれ1基ずつ、そしてバックパネル側に120㎜のものが1基。天板側には240㎜長の水冷用ラジエータの装着可能となっており、その際には20㎝ファンを外して天板部分にあるメッシュカバーを取り外し、フレームをファンとラジエータで挟む形で装着する。
マザーボードプレートには8つのラバー付きのホールが用意されているため、ケーブルの取り回しなども簡単にできるだろう。8月に発売予定で、価格は149ドルとなっている。
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