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COMPUTEX TAIPEI 2010レポート 第12回

CORSAIR、大型VGAも搭載可能なスチール製PCケースなど展示

2010年06月03日 19時00分更新

文● 美和

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 メモリや電源、PCケースなどを展開するCORSAIRは、前年のCOMPUTEXに引き続き、グランドハイアットホテルの一室を借り切ってプライベートショウを開催していた。ここでは展示されていたものの中から、特に新型のPCケース「600T」について見ていこう。

スチールだけど質感抜群のミドルタワーPCケース「600T」

 昨年のCOMPUTEX TAIPEIにおいてハイエンド向けの800D、その後その下位モデルである700Dを市場に投入したCORSAIRであるが、今回のCOMPUTEX TAIPEI 2010では低価格帯である「600T」を展示していた。特徴はフロント部分の一部のパーツを除いて、すべてスチール製である点だ。とは言え、外観はCORSARらしいシンプルなデザインとなっており、いささかもチープさは感じられない。

スチール製PCケースの「600T」。低価格モデルながらデザインの良さ、取り回しのやりやすそうな内部構造など、CORSAIRらしさが随所に見られる

フロントパネルの下側にはフィルタが用意されている。ワンタッチで開けられるところもメンテナンス性の高さにつながるだろう

 フロント側はメッシュ加工されており、オープン5インチベイは×4という構成。そしてフロントの下の部分にはワンタッチで開閉可能な吸気口が配置されている。

 また天板の手前側にアクセスユニットが用意されており、USB×4、IEEE1394×1、eSATA×1、アナログ音声入出力×各1のほか、内部のファン回転数を同時にコントロールする大きなボリュームつまみも配置されている。

 

アクセスポートは天板部に用意されている。電源、リセットスイッチもここに配置されている。真ん中の丸いダイヤルが内部のファン回転数を調整するボリュームツマミ

 内部を見てみると、すべての5インチベイ、3.5インチベイはツールレスでの取り付けが可能となっている。とくに6つの3.5インチシャドウベイは3つずつHDDを収納できる2つのキャディで構成されており、長尺のハイエンドビデオカードを使用する際にはこのキャディを1つ外すことにより、ビデオカードを無理なく接続可能だ。

シャドウベイ部分はこのような構成になっている。3.5インチシャドウベイはキャディ方式となっており、上下2つあるキャディのうち上側を外すことによって、ハイエンドの長尺ビデオカードの設置も簡単にできる。キャディを外すことで見えるのが直径20㎝の吸気用ファン

この製品では水冷用のラジエータも取り付け可能。ラジエータを取り付ける際には、メッシュの天板を取り外し、天板裏側に取り付けてある20㎝排気ファンをこのスペースに取り付ける。その後、このようなラジエータユニットを天板内側に設置するようにする

 ファンはフロントパネル側と天板フレーム部分に白色LEDを内蔵した20㎝の大型のものがそれぞれ1基ずつ、そしてバックパネル側に120㎜のものが1基。天板側には240㎜長の水冷用ラジエータの装着可能となっており、その際には20㎝ファンを外して天板部分にあるメッシュカバーを取り外し、フレームをファンとラジエータで挟む形で装着する。
 マザーボードプレートには8つのラバー付きのホールが用意されているため、ケーブルの取り回しなども簡単にできるだろう。8月に発売予定で、価格は149ドルとなっている。

サイドパネルを開けたところ。ベイはすべてツールレスでの取り付けが可能

M/Bプレート側。ケーブルをくぐらせる穴も多く、ケーブルの取り回しはしやすそうだ

フィルタは電源のファン部分にも用意されている。簡単に取り外しが可能だから、メンテナンスもしやすいだろう

(次ページへ続く)

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