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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミク×GSRポルシェ密着レポート 第13回

怒濤の追い上げでミクポルシェ、10位でフィニッシュ!

2010年04月06日 23時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●加藤智充、鉄谷康博、編集部

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関係者インタビュー

大橋監督

 朝に出したセッティングの方向性は良かったんですけど、やっぱりまだ岡山の路面が完全に把握できていないこともあって、苦しい場面もありました。でも今回の結果は、「最後まで生き残れば良いことがある」という典型でしたね。また、レースをしていて、前のクルマに離されると気持ちが折れちゃうドライバーもいるんですが、その辺のメンタルコントロールも上手くできたこともあって、最後まで闘志が消えることなく結果を出すことができたかなと。次の富士はポルシェが得意と言われているので、それなりのバトルができると思うんですけど、その次のSUGOからはクルマが変わるので、またリセットされてしまうんです。しかし、ポルシェでRRという駆動形式は同じなので、確実にデータを溜めていきたいです。ちなみに今回、タイヤ無交換という戦略はまったく考えていませんでした(笑)。岡山はタイヤに厳しいサーキットなので、ちょっとこのポルシェにはリスキーすぎるので。

 現在GT300は20台近いクルマがひしめいていてどこが勝ってもおかしくないレベルです。富士の目標を現実的に考えると、表彰台とか大きなことを言うつもりはありません。しかし、最低でもシングル順位、6位くらいに入れたらいいなあと考えております。楽しみにしていてください。

番場選手

 今回はタイヤがキツイことがわかっていたので、最初からガンガンいかずに、タイヤを温存する作戦をとりました。自分の思った通りにタイヤが減っていき、オイシイ部分をキープしつつそれ以上減らさないというマネージメントができたと思います。だから、そんなにプッシュもしませんでした。昨日ダメだったのに、今日良かった要因はずばり「気温」ですね。タイヤって何℃くらいっていう目指してる領域があるんです。ハンコックさんが目指している領域に今日は少し入れたんだと思います。昨日は寒すぎましたから。

 鈴鹿はあんなことになってしまったので(笑)、今回は慎重に行こうと思ったんですが……。ローリングスタートに追いつかないという状況で。なぜか前のほうが遅かったんですよ。いつ加速するんだろうと思ってゆっくり走ってたら、スタートしてて。気にしててもしょうがないので、すぐに追いかけたらWヘアピンでスピンしてる車両が見えて。実はここも危なかったんです。芝の中走ってたし(笑)。なんとか回避できて、スローダウンした他のクルマを抜くこともできたので、よかったかなと。

 あとは、イゴール選手を抜くのが大変だったんですよ。クルマの速度は同じくらいだし、巧みにブロックしてくるので。ハンコックポルシェの影山選手も何度か抜くのに躊躇してましたよね。我慢して我慢して、ここだってところで行ったんですけど、接触になってしまって……。抜けたから良かったんですけど。今回のレースで一番苦戦したところですね。

 岡山での感じを見ると、富士は結構いけるんじゃないかと思います。できる限り佐々木選手と協力して、みんなができることをキチンとやれれば、今回と同じように良い流れが作れるんじゃないかな。あとは、みなさんの応援も必要なので! どうかお願いします!

佐々木選手

 最後、74号車(aprカローラアクシオ)に抜かれたのはとても悔しかったですね。僕のタイヤの使い方が悪くて、タレたんじゃなくてタらしてしまったんです。まだ、タイヤカスの対処方法とかGT500の抜かれ方とか、まだ経験不足の部分もありましたね。抜かせばいいところで抜かなかったり、抜いちゃダメな部分でいこうとして大回りしちゃったり……。ベテランの人たちは、この抜かせ方が上手いですよね。GT500を使ってうまく抜いたり、抜かせなかったり。GT500でも300を使って同じように駆け引きしますよね。

 でも次の富士では今回と同じ失敗はしません! 前戦と今回で、だいぶポルシェの走らせ方もわかってきましたし、富士では抜かれないで抜いてゴールしたいと思います。富士は得意でも不得意でもないんですが、なぜか昔から相性がよくてレースで勝つことが多いんですよ。なので、応援シートの前でオーバーテイクを見せられるように頑張ります!

(次ページへ続く)

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