1ヵ月の電気代を算出してみる
高負荷時の消費電力で各CPUの月間と年間の電気代を算出してみた。なお、計算は下記の2つのパターンで行なっている。
パターン1:i3-530とi5-661はCPU内蔵のGPU使用時、ビデオカード「Radeon HD 5750」を搭載しているi5-750。高負荷時はCHINEBENCH R10実行時とした。
パターン2:ビデオカードに「Radeon HD 5870」搭載している状態。高負荷時はバイオハザード5実行時とした。
電気料金はPCを毎日6時間動作させていることにし、1時間あたりの電気料金は東京電力の22円86銭(従量B)で計算している。また、計算時に使う消費電力は高負荷時にしている。計算式は「消費電力(W)÷1000=(kWh)×1ヵ月の使用時間×1時間あたりの料金(22円86銭)×31日=1カ月の電気料金」。この機会にワットチェッカーを用意して、今使っているPCの電気代を求めてみよう。
消費電力が100W以下の“1”のパターンは1ヵ月で350円~600円前後だ。同じGPUを内蔵するi3-530、i5-661は1ヵ月で約40円、年間でも480円と電気代に大きな差はない。6時間ずっとCPUの負荷が100パーセントになることはあまりないので、ともに高くとも年間4000円程度と考えて良いだろう。
“2”のパターンは、ハイエンドビデオカードとなる「Radeon HD 5870」を搭載するだけあって、1000円前後になっている。とくにi5-750はCPUの消費電力も高いため、1ヵ月の消費電力が1101円で、年間だと1万3212円だ。長時間ゲームを遊ぶならCPUよりも、ビデオカードの消費電力に気をつけたほうが良いだろう。
Core i3-530がベスト
1万2000円前後の価格で動作クロックが2.93GHz、ハイパースレッティングによる4スレッド同時実行もできる「Core i3-530」がもっともオススメといえる結果だ。各種ベンチマークのスコアは、他のCPUに劣るが価格性能比で見るともっとも優秀で、ゲームから動画エンコードまで、余裕でこなせる処理能力を持っている。動画エンコードを行なうなど、CPU負荷が常に100パーセントに達するような処理を連日行なうなら別だが、今激安でWindows 7PCを組むならi3-530を選べば問題ないといえる。搭載するメモリの種類やビデオカードの接続方法が変わる大きなプラットフォーム変更は当分ないので、CPUをアップグレードすれば長く使い続けることが可能だ。
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